「GreenCarbon」が受賞、第9回サステナブルファイナンス大賞で稲作クレジットが注目
一般社団法人環境金融研究機構(RIEF)主催の「第9回サステナブルファイナンス大賞」にて、スタートアップ企業「GreenCarbon」が大賞を受賞した。この企業は、水田を利用したカーボンクレジット創出事業に注力し、国内外の農家と協力して稲作クレジットを展開。特にアジア地域での事業拡大が評価された。
GreenCarbon社は、水田の中干し期間を延長することでカーボンクレジットを創出し、それを国内外の農家が利用できるよう支援。また、アジアの小規模農家の収益向上を図るクレジット化プロジェクトも推進している。
他の受賞団体には、大和証券や東京海上アセットマネジメント、西松建設、三菱UFJアセットマネジメントなどが名を連ね、サステナブルファイナンスの分野で顕著な成果を示した。特に東京海上アセットマネジメントは、「生物多様性クレジット」を創出するなど、新たな分野での取り組みが評価された。
この賞は、金融機関や企業などの環境金融およびサステナブルファイナンス分野の貢献を評価するもの。独立した専門家による厳格な評価基準に基づき、受賞者が選ばれる。今年は特にカーボンクレジットの創出や活用に焦点を当てたプロジェクトが多く見られ、サステナブルファイナンスの新たな動向として注目されている。
【参照】
環境金融研究機構ホームページ.https://rief-jp.org/ct7/141645