香川県丸亀市とアサヒ飲料(東京都墨田区)は7月8日、市内にアサヒ飲料の「CO2を食べる自販機」を設置する取り組みを開始すると発表した。両者は、ペットボトルの水平リサイクルなどでも協業する。
アサヒ飲料の「CO2を食べる自販機」を市内に設置、CO2を地域資源として活用
両者は同日、環境負荷低減及び資源循環の促進に向けた包括連携協定を締結し、具体的な取り組みを明らかにした。
今後はアサヒ飲料が開発した「CO2を食べる自販機」を活用し、CO2排出量削減とともに、吸収したCO2を建材に再利用するなど、地域資源として活用していくという。

包括連携協定締結式の様子(出所:アサヒ飲料)
なお、同市は今回の取り組みに先立ち2月7日に、同自販機1台を丸亀城内資料館(南側駐車場)に設置している。

「CO2を食べる自販機」(出所:アサヒ飲料)
四国初のペットボトルの水平リサイクルも
四国初となるペットボトルの水平リサイクルでは、リサイクル率の向上を目指し、リサイクル時に発生する残渣を少なくするため、「メカニカルリサイクル(物理的再生法)」と「ケミカルリサイクル(化学的再生法)」の2つのリサイクル手法を組み合わせる。
メカニカルリサイクルの工程で発生する「残余物」(ペット素材を多く含むパウダー状の物質)をケミカルリサイクルしていくことでメカニカルリサイクルのみの場合と比較して、5~10%のリサイクル率向上が見込まれる。

(出所:アサヒ飲料)
このほか、両者は、観光振興や地域防犯、災害対策、健康づくり、市民サービスなどの分野での協力も検討する予定だ。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/77e5d7f2-d1d6-48b8-9a53-d672d73483cc