デンマークのエネルギー企業オーステッドは、2024年8月31日に国内最後の石炭火力発電所であるエスビャウ発電所を閉鎖しました。これにより、同社は電力と熱の生産から完全に石炭を排除し、2025年までに100%再生可能エネルギーへの転換を目指す戦略を進展させます。
エスビャウ発電所は年間約50万トンの石炭を消費し、120万トンのCO2を排出していましたが、閉鎖によってデンマークの排出量削減目標達成に貢献します。オーステッドは、風力や太陽光発電といった再生可能エネルギーへのシフトを強化しており、同社の地域暖房の供給も代替エネルギーで維持される予定です。
エスビャウの閉鎖は、デンマーク当局が2022年に石炭火力の使用を一時延長した背景もあり、エネルギー供給の安全性と脱炭素化のバランスが課題となっていました。オーステッドは、この動きを機にさらに再生可能エネルギー事業に注力し、業界全体におけるエネルギー転換の先駆者としての地位を強化しています。
【引用】
energynews. Ørsted closes Denmark’s last coal-fired power plant