マイクロソフトは、メキシコに拠点を置く企業Toroto(トロト)から234,000の熱帯雨林回復クレジットを購入し、気候変動対策をさらに強化しました。この取り組みは、マイクロソフトのカーボンニュートラルへの取り組みを支えるものであり、同時にメキシコの森林地帯の生態系回復に貢献します。
トロトは、メキシコ南東部のカンペチェ州カラクムル地域で自然ベースのプロジェクトを進めており、気候行動保護区(CAR)メキシコ森林議定書に基づき、二酸化炭素の除去を行っています。このプロジェクトは、47,000ヘクタール以上の熱帯雨林の再生を目的とし、ベアードバクやジャガーなど絶滅危惧種の生息地保護と炭素隔離の促進に努めています。
マイクロソフトのシニアディレクター、ブライアン・マース氏は、「コンワスプロジェクトは、地域社会主導の生態系回復が気候に与える良い影響を示す重要な例である」と述べ、自然とコミュニティの両方を支援する意義を強調しました。
トロトは、2019年に設立された企業であり、メキシコ全土で自然ベースのソリューションを展開しています。炭素隔離や生物多様性の保護、水資源の維持に重点を置き、地域社会への利益をもたらす持続可能なエコシステムの構築に取り組んでいます。マイクロソフトとの提携により、地域社会はカーボンクレジットの販売から収益を得ながら、熱帯雨林の保護活動を続ける技術的・財政的支援を受けることができます。
マイクロソフトは、2030年までにカーボンネガティブを目指しており、これまでにも複数の炭素除去プロジェクトに投資しています。今回の契約は、メキシコの熱帯雨林保護だけでなく、ブラジルのアマゾン森林再生などのプロジェクトにもつながり、世界的な気候目標達成に向けた重要な一歩となるでしょう。
このパートナーシップは、マイクロソフトが地域生態系とコミュニティの保護に尽力しながら、自然ベースのソリューションを推進する姿勢を示すものであり、カーボンニュートラルを目指す取り組みの模範となるでしょう。
【引用】
carboncredits.com.