TBM(東京都千代田区)は10月10日、同社の東北LIMEX工場が立地する宮城県多賀城市と、経済・社会・環境が好循環する持続可能なまちづくりの推進を目指す包括連携協定を締結したと発表した。ゼロカーボンシティ実現を目指す同市において、環境配慮型素材の普及などを支援する。
LIMEX製品開発での協業のほか、中小企業のSBT取得などを支援
両者は今後、主に以下4つの取り組みで協業していく。
- カーボンリサイクル素材・製品の社会実装に向けた取り組み
- 環境配慮型の素材及び製品の普及促進
- ビジネスマッチングや創業支援
- 脱炭素・循環型社会の実現支援
このうち、カーボンリサイクル技術活用では、同社が提供する低炭素素材「CR LIMEX (シーアール ライメックス)」製品普及に向けた製品開発、社会実証・実装を進める。
ビジネスマッチングや創業支援では、 多賀城市の共創・創業支援事業と連携したスタートアップエコシステム構築や、新素材を通じたビジネスマッチングや起業をサポートする。
そのほか、脱炭素・循環型社会の実現に向けて、 環境啓発事業や環境教育などのセミナー・研修の実施、市内事業者に対する脱炭素経営の普及啓発活動への協力に加え、地域事業者のCO2排出量算定や中小企業版SBT取得を支援していく。
2021年、多賀城市内にLIMEX新素材試作工場が完成
多賀城市は2022年、2050年までにCO2排出実質ゼロを目指す、多賀城市「ゼロカーボンシティ」宣言を表明し、さまざまな温暖化対策を推進している。
TBMは2021年2月、同市に環境配慮型素材「LIMEX」の量産プラント「東北LIMEX工場」を竣工し、現在は、「CR LIMEX」の量産化に向けて試作を行っている。
なお、10月8日には、多賀城市役所にて包括連携協定の締結式が行われた。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/9ca5e8cd-9c26-45bd-b8df-b1a3900e70d1