都、「HTT取り組み推進宣言企業」5社を選定・表彰 優良な脱炭素化を評価

東京都は3月4日、電力の節約・発電・蓄電(HTT)や脱炭素化に向けた取り組みを行い、「HTT取り組み推進宣言企業」として登録された413社の中から、HTTの実践に向けて運用性・実効性・先進性の面で優良な取り組みを行っている5社を表彰企業として選定したと発表した。

企業の「へらす・つくる・ためる」取り組みを評価

この表彰は、2023年12月に続き2回目の実施。東京都が推進している脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環で、「電力のHTT(へらす・つくる・ためる)」に取り組む企業が申請し、都の承認を経て登録できる「HTT取り組み推進宣言企業」の中から選定する。

今回、2023年12月8日から2025年1月31日までに登録された413社の中から、従業員の取り組みやすさなど(運用性)、他社展開への期待など(実効性)、独自の工夫など(先進性)の3つの観点で評価し、選定した。

第2回表彰企業の取り組みの概要

今回、表彰が決まった5社このうち、プラスチック加工を手がけるクボプラ(青梅市)は、屋上に遮熱シートを設置し、温度管理や空調管理の最適化に取り組むとともに、エネルギー使用量の見える化と環境経営推進体制を構築している。

KDDI(千代田区)は、携帯電話基地局や通信設備などの省電力化や再エネの利用、省エネ技術の導入などの取り組みを加速している。家電量販店を展開するコジマ(東京都豊島区)は、コーポレートPPAの導入や太陽光発電の活用によりCO2の削減に取り組む。

中小製造業・卸売業専門の経営コンサルティング会社のゼロプラス(豊島区)は、J-クレジット活用によりCO2全排出量をオフセットしている。

男子プロバスケットボール「B.LEAGUE B1」に所属するトヨタアルバルク東京(文京区)は、選手やチアリーダーとともに、CO2を計測し、身近にできるCO2を削減するアクションを呼びかけるなど、様々な啓発活動を実施している。

表彰企業の取り組みの概要は以下の通り。

表彰企業名 業種 主な取り組み内容
クボプラ
(青梅市)
製造業
  • ペアガラス/サッシ、特殊ガラスの導入、屋上に遮熱シートを設置し、温度管理や空調管理を最適化
  • エネルギー使用量の見える化と環境経営推進体制を構築
  • 社用車として新たにEV車を導入
  • 車利用時の制限速度の遵守、アイドリングストップ、タイヤ空気圧の適正化、納品運搬経路の効率化の呼びかけ
KDDI
(千代田区)
情報通信業
  • 太陽光発電を活用し、CO2排出量実質ゼロの基地局を運用
  • 深夜帯などに電波を一時停止させ、消費電力を削減
  • データセンターにおいて、IT機器を液体により冷却する液浸冷却装置の共同研究開発を実施
コジマ
(豊島区)
卸売業・小売業
  • エアコンの室外機に遮熱ネットを設置し、店舗内の快適さを維持しつつ冷暖房の効率を向上させることで使用電力量を削減
  • コーポレートPPAの導入や太陽光発電の活用によりCO2を削減
  • 車両にEVの導入を開始
ゼロプラス
(豊島区)
サービス業
  • Jクレジット活用により、CO2全排出量をオフセット
  • 松山市よりグリーン電力証書を購入
  • 中小企業版SBT認定を取得
  • 使用電力を100%再エネに転換する表明をし、再エネ100宣言RE Actionに参加
  • 空調の電力監視を取付
トヨタアルバルク東京
(文京区)
サービス業
  • 選手などとCO2排出量を計測するなど、CO2削減アクションを実施
  • 試合会場内にカップ洗浄機を設置し、飲料カップを再生・再利用
  • 試合会場でのペットボトルごみ削減を目指しマイボトルの利用を呼びかける「マイボトル推進プロジェクト」を実施

登録は無料、登録証発行や都融資対象に

「HTT取り組み推進宣言企業」登録は、2023年から開始した。登録は無料。特典として、登録証が発行され、東京都のウェブサイトに企業名や取り組み内容などが掲載されるほか、東京都の中小企業制度融資を受ける対象となる。

【参考】
東京都-HTT取り組み推進宣言企業 優良な取り組みを行っている企業を選定しました(第2回)

【引用】
環境ビジネス.  https://www.kankyo-business.jp/news/bcf1cb95-6126-43f7-9e67-078975ded575

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