体験農園の運営などを手がけるスタートアップのマイファーム(京都府京都市)は4月15日、地球環境を考える同月22日の「アースデイ」を前に、企業が農体験を楽しみながら環境保護やウェルビーイング経営を実施できる「カーボンオフセット農園」認定制度を開始すると発表した。また第1シーズンを始めるにあたり、モデル開発をともに進める協賛・協業パートナー企業5社を募集する。
農園ではTOWING開発の高機能バイオ炭「宙炭」を採用
マイファームでは、同社が提供している野菜づくりのための体験農園に、TOWING(愛知県名古屋市)が
開発した高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を日本で初めて導入し、2024年秋から実証実験を行っている。宙炭は、高機能ソイル技術を活用した高機能バイオ炭を農業用途に製品化した人工土壌。約10アール(田んぼ1反)当たり約1トンのCO2が削減できる。
「カーボンオフセット農園」では、宙炭を用いて大気中のCO2を土壌に長期的に貯留する仕組みを活用することで、J-クレジットの発行が可能。参画企業は同制度を利用し、自社のGHG排出量をオフセット(相殺)できる。
このほかにも、社員研修や福利厚生に農業体験を組み込むことで、ウェルビーイング経営の実践や地域貢献などにも役立てられる。

「カーボンオフセット農園」の運用イメージ(出所:マイファーム)
第2シーズン以降の全国展開を目指す
第1シーズン(募集期間は4月22日から7月末まで)では、限られた企業とともに、より広範に展開できるモデル開発を行う。第2シーズン以降は拡大期と位置付け、全国展開を目指す。
マイファームは今後も、同制度を通じて「都市農業でCO2削減」という新たな選択肢を提示し、持続可能な社会へのアクションを呼びかけていく。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/dcc70525-f8ac-4f42-aa04-c62a9ae76bbf