産廃処理業者のジェイ・ポート(大阪府大阪市)は10月6日、「ジェイ・ポート此花リサイクル工場」(同)に選別工場を建設し、運用を開始したと発表した。自動選別機や破砕機、圧縮梱包機の導入により、資源回収率は飛躍的に向上するという。
リサイクルが困難な混合廃棄物や複合素材に対応

新工場に導入された選別機(出所:ジェイ・ポート)
新工場では、高精度な自動選別設備と破砕・圧縮技術を組み合わせ、これまで選別が難しかった複合廃棄物を高精度に分離。単なる減量化だけではなく、再び資源として活用できる高品質なリサイクル原料へと再生させ、最終処分量の大幅削減を目指す。
受け入れ対象の産廃物は、建設系混合廃棄物や廃プラスチック類、紙・木・金属くずなど。建設現場やメーカーの工場から排出される産業廃棄物のうち、リサイクルが困難とされる混合廃棄物・複合素材の選別にも対応可能。危険物の混入を検知する機能搭載で、安全な運用を実現する。
環境コンサルと静脈物流の連携を強化
廃棄物ゼロを目指す、いわゆるゼロ・エミッションの考え方が広がる中、資源の再利用や資源循環を促す「マテリアルリサイクル」の重要性が高まっている。
こうした状況を踏まえ、同社は新工場を稼働した。今後は、同拠点を起点に、環境コンサルティングと静脈物流のさらなる連携強化を図りながら、排出事業者の分別指導から高付加価値なリサイクルまでを一貫して提供し、廃棄物処理コスト削減と環境負荷最小化を両立するソリューションを展開していく。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/9f336cb4-41bc-4af2-ba44-7e4e7aaf1fd7