株式会社広島銀行(頭取:清宗一男)は、広島県、広島市との協力のもと、地域脱炭素化を目指す新たな金融商品「〈ひろぎん〉カーボンオフセット型私募債」の取り扱いを開始しました。この取組みは、企業のカーボンニュートラルとSDGsへの貢献を金融面からサポートすることを目的としています。
本商品の特徴は、発行される私募債の0.20%以内に相当するカーボンクレジットを広島銀行が購入し、これを使用して広島県と広島市が管理する文化・芸術施設、平和関連施設で発生する温室効果ガスをオフセットする点にあります。これにより、地域の脱炭素化への取り組みが促進されると期待されます。
〈ひろぎん〉カーボンオフセット型私募債は、広島銀行の全店で取り扱われ、発行金額は5千万円以上、期間は2年から5年とされています。金利や手数料は、広島銀行の所定の規定に従います。また、カーボンオフセットに関する手続きは、広島銀行が行い、顧客には特別な対応が不要です。
この取扱い開始は、2030年度に予定されている基幹系システム「MEJAR」への参加に先立ち、広島銀行が2023年3月に参加した「MEJARサステナビリティソリューション連携」の一環として展開されています。これは、サステナビリティ分野における取り組みの共有や商品・サービスの高度化を目的とした協定で、広島銀行は積極的な参加を通じて地域社会への貢献を図っています。
広島銀行によるこの革新的な取り組みは、金融分野における環境問題への対応として注目されており、企業のカーボンニュートラル実現や地域のSDGs達成に向けた具体的な一歩を示しています。また、地域文化や平和施設の維持にも寄与するこの取組みは、広島県内外の企業や市民にとっても大きな意義を持っています。
まとめ
「〈ひろぎん〉カーボンオフセット型私募債」の取扱開始は、地域の持続可能性を支える新たな金融サービスの模範となる可能性を秘めています。広島銀行は、金融機関としての役割を超え、地域社会の環境保護活動への貢献を通じて、新しい価値創造への道を切り開いています。
【参考】
広島銀行.https://www.hirogin.co.jp/ir/news/paper/news240115-1.pdf
PR TIMES.広島銀行の「〈ひろぎん〉カーボンオフセット型私募債」を、バイウィルがカーボンクレジット・プロバイダーとして支援.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000013100.html