大阪ガス(大阪府大阪市)は10月4日、生成AIを活用しカーボンクレジットの品質を評価するシステムを、世界で初めて構築したと発表した。精度については、格付会社による過去の評価結果と比較しても遜色なく、高い精度で実現しているという。
最長2カ月かかっていた評価期間が数十秒に短縮
同システムでは、AIがクレジット創出プロジェクトの計画書を分析し、実際のクレジット認証時に設けられている基準とイニシアチブや格付会社が設定する基準との整合性を評価する。
第三者機関に初期評価を委託した場合、1、2カ月程度かかるのが一般的だが、同システムを活用することで、数十秒程度で評価できるようになる。
企業は、クレジット開発前に、同システムにより多くのプロジェクトを事前評価することで、良質なプロジェクトを選別し、出資やクレジット買い付けを迅速に意思決定できる。また、クレジット取引前に活用をすることで、グリーンウォッシュなどの品質リスクも確認できる。
同社は今後、評価精度の向上などさらなるシステム開発を継続するとともに、カーボンクレジット創出プロジェクト間の品質の相対評価や、他社と連携し適用分野拡大などに向けた共同開発も検討していく。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/bc6c1f3a-9723-4194-94db-ad6176aabddb