八千代エンジニヤリング(東京都台東区)は6月5日、山形県鶴岡市の廃棄物処理施設「つるおかエコファイア」が供給するグリーン電力証書を、荘内銀行(山形県鶴岡市)に提供したと発表した。荘内銀行が支払った代金は鶴岡市で地域の課題解決のために使用される。
廃棄物処理を有効活用、3カ月間で42MWh発電
グリーン電力証書とは、太陽光発電などの環境価値を証書化したもので、整備工場はこの証書を活用することで、使用電力はCO2を排出しない電力とみなされる。
このプロジェクトにおいて、同社は「つるおかエコファイア」のバイオマス発電において、バイオマス由来の再エネから環境価値を切り離し、第三者機関の日本品質保証機構(東京都千代田区)による認証により「グリーン電力証書」を発行した。この取り組みでは、2024年10月から2024年12月までの期間で42MWhを発電した。グリーン電力証書により、荘内銀行鶴岡西支店が1年間に消費する電力に由来するCO2が相殺される。
なお、自治体が運営するごみ処理場で創出されたグリーン電力証書を市内金融機関が購入し、地産地消として活用するのは全国初の取り組みとなる。

事業スキーム(出所:八千代エンジニヤリング)
味の素によるグリーン電力証書購入をサポート
味の素(東京都中央区)は2023年4月に、佐賀県佐賀市の「九州事業所」で佐賀市清掃工場由来のグリーン電力の活用を開始した。同工場のバイオマス由来の発電量分を「グリーン電力証書」として購入している。このプロジェクトで、八千代エンジニヤリングは証書発行事業者として購入を支援した。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/a45cf04a-d7ce-470c-a40e-61e1f330122a