新しい「地質学的ネットゼロ」論文が炭素除去の必要性を主張

「地質学的ネットゼロと炭素吸収源の個別計算の必要性」と題された新しい論文は、「積極的な人為的」炭素除去の必要性を強調している。

ネイチャー誌に掲載されたこの論文は、他の温室効果ガスの削減とともに、地球全体の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにすれば、地球温暖化を食い止められるというのが広く信じられていることだ、と主張している。 

しかし、論文によれば、CO2排出は、人間が積極的にCO2を除去して完全に相殺されるまで、温暖化を促進し続けるだろうという。 

多くの温室効果ガス計算システムでは、実用的な理由から、二酸化炭素施肥による植物の成長増加などの「受動的な」二酸化炭素吸収を、純人為的排出量の定義における除去量として含めることを認めています。 

受動的なCO2吸収を名目上のネットゼロ排出量に含​​めると、地球温暖化を阻止できず、パリ協定を損なう可能性があります。

この問題に対処し、残留化石燃料の使用が地球温暖化を悪化させないようにするために、論文の著者らは以下の対策を提案している。

  1. 土地管理カテゴリーの細分化: 排出量の報告と目標は、受動的な CO2 吸収の役割をよりよく理解するために、さまざまな土地管理カテゴリーを区別する必要があります。
  2. 要求された除去の追加性: 可能な場合は常に、要求された除去は受動的な取り込みに追加される必要があります。
  3. 地質学的ネットゼロ: 目標は、化石資源から排出される 1 トンの CO2 に対して 1 トンの CO2 を固体地球に永久に貯蔵する必要があることを意味する、地質学的ネットゼロの必要性を認識する必要があります。

また、ネットゼロに関する科学的理解は、地質学的ネットゼロへの移行中および移行後の受動的な炭素吸収源の保護に対する責任を割り当てるための基礎を提供するとも主張しています。 

【引用】
Carbon Herald. New ‘Geological Net Zero’ Paper Makes Case For Carbon Removal

最新情報

最新情報
関連用語
関連動画
  1. ウェルダン財団、AXAの支援を受けて保険付き炭素クレジットを開始

  2. 中国が炭素クレジット市場を復活:価格変動と将来の見通し

  3. 脱炭素支援のモデル事業を他自治体に横展開、環境省が後押し 今治市を採択

  4. Xpansiv、サウジアラビアで炭素クレジット取引所を開設へ

  5. スタジオスポビー、AIアプリを活用し脱炭素化を促進 奈良県と連携

  6. 英国排出量取引制度の拡大と強化

  7. 愛南町における革新的なカーボンクレジット認証 真珠養殖が温暖化防止に貢献

  8. 環境省、ネイチャーポジティブ情報へのアクセスを容易に ポータルサイト公開

  9. GXリーグ、低炭素製品などを採用する企業を見える化・評価 新枠組み創設

  10. ニューフォレスト、オーストラリア・ニュージーランド基金のために3億7500万ドルを調達

  11. NTTデータ、地域の脱炭素化と経済活性化の両立に挑む実証 愛知県豊田市と

  12. 「ナラ枯れ」で分解長期化、森林CO2放出評価に新たな視点 東北大が解明

  1. ゴールドスタンダード認証温室効果ガス削減プロジェクト(Gold Standard Voluntary Emission Reduction, GS VER)|用語集・意味

  2. ボランタリークレジットマーケット(VCM)とは|用語集・意味

  3. バイオマスとは|用語集・意味

  4. グリーンエネルギー (Green Energy)|用語集・意味

  5. 京都議定書|用語集・意味

  6. カーボンプライシングとは|用語集・意味

  7. 削減クレジット (Reduction Credit)|用語集・意味

  8. 土地利用変化とは|用語集・意味

  9. ネットゼロ (Net Zero)|用語集・意味

  10. カーボンリムーバル(Carbon Removal)|用語集・意味

  11. クリーンエネルギー|用語集・意味

  12. 合成燃料(e-fuel)とは|用語集・意味

  1. 【気候変動と脱炭素ビジネス①】日本人が知らない環境危機と地球に配慮したクリーンなビジネスとは?

  2. 排出削減 (Emission Reduction)|用語集・意味

  3. 脱炭素に向けて、二酸化炭素の排出量を売買できる「カーボン・クレジット市場」が11日、開設されました。

  4. ボランタリークレジットとは|用語集・意味

  5. 温室効果ガス (Greenhouse Gas, GHG)|用語集・意味

  6. 大阪ガス脱炭素社会の実現へ 研究拠点を大阪に開設 二酸化炭素の年間排出量1000万トン削減目標

  7. 京都議定書|用語集・意味

  8. 再生可能エネルギー証書 (Renewable Energy Certificate, REC)|用語集・意味

  9. 炭素証書 (Carbon Certificate)|用語集・意味

  10. “現代のゴールドラッシュ”とも言われる動きを取材しました。また、日本では、空気中の二酸化炭素を取り除く技術の開発が始まっています。

  11. REDD+(Reducing Emissions from Deforestation and Forest Degradation)|用語集・意味

  12. オフセットクレジット (Offset Credit)|用語集・意味