雪印メグミルク(東京都新宿区)は4月23日、Green Carbon(同・港区)、北海道銀行(北海道札幌市)と連携し、酪農由来のJ-クレジットの活用を開始したと発表した。2025年から2032年までの8年間で計1万1500トン分のクレジットを購入する。
堆肥化で発生するメタンを削減できる「強制発酵設」導入を支援
酪農分野では、メタンなどのGHG削減が課題となっている。今回の取り組みでは、クレジット購入を通じて、GHG削減に貢献する強制発酵設備の導入を支援するのが目的だという。
同設備の導入により、通常4〜6カ月を要する堆肥化の処理時間が24時間に短縮される。これにより、酪農家は家畜の排泄物を堆肥化する過程におけるGHGを削減できる。
この取り組みにおいて、Green Carbonは酪農家から環境価値の創出や購入を、北海道銀行は酪農由来のクレジットの販売および購入を担う。雪印メグミルクはJ-クレジットを購入し、強制発酵設備の導入にかかる北海道の酪農家の負担を支援しGHGを削減する。

取り組みのスキーム図(出所:雪印メグミルク)
なお、雪印メグミルクは、2025年秋をめどにTNFD提言に基づく情報開示を実施するとしており、今後も森林保全や水源の涵養、持続可能な酪農を重点施策として推進していく方針だ。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/0f03606a-d9c7-4cf0-8a6f-4ee0138e33f2