環境省が事務局を務める「2030生物多様性枠組実現日本会議(J-GBF)」は7月17日、ネイチャーポジティブ経済の実現に向け、市民や企業などの行動変容のための取り組みを議論・検討する「第9回行動変容ワーキンググループ(WG)」を開催する。会議はオンラインによる公開形式で行われる。
第9回行動変容WG議事の概要
当日のスケジュールは、以下の通り。
- 行動変容WGの今年度の活動方針(10分)
- 講演(20分)
- 生物多様性の主流化に関する話題提供(30分)
- 質疑応答(30分)
今年度の活動方針では、活動内容や行動変容Tipsの紹介も行う。講演セッションでは、神戸大学 国際人間科学部 助教授の打田 篤彦氏が登壇する。テーマは「『心の豊かさ』の時代における消費行動の再定義」。生物多様性の主流化に関する最新トピック解説では、積水ハウス(大阪府大阪市)やコープデリ生活協同組合連合会(埼玉県さいたま市)が登場。積水ハウスは、同社独自の生物多様性保全プロジェクト「5本の樹計画」を、コープデリは、商品を通じて持続可能な社会の実現を目指す「美ら島応援もずくプロジェクト」について解説する。
会議は10時から11時30分まで。参加は、環境パートナーシップ会議のウェブフォームで申し込める。締切は7月16日(正午)まで。
30by30目標や次期国際目標・国内戦略の達成へ
J-GBFは、「国連生物多様性の10年」(2011年~2020年)に愛知目標達成、生物多様性の主流化を目指して活動してきた「国連生物多様の10年日本委員会(UNDB-J)」の後継組織にあたる。2021年11月の設立以来、ネイチャーポジティブの普及拡大に向け、消費者・生活者の行動変容を促し得る研究成果を企業目線で整理し、「行動変容ヒント集」として公開するなどの活動を展開している。
行動変容ヒント集の一例
- ネイチャーポジティブ製品や認証ラベル商品は売れるのか
- 行動変容を促す効率的なコミュニケーションを取る手段
- ネイチャーポジティブな食の選択を促す表現方法
- みどりが与える価値や若者意識の実情 など
【参考】
環境省―2030生物多様性枠組実現日本会議(J-GBF)第9回行動変容ワーキンググループの開催について
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/5f08f73e-b3df-4ed7-9fe1-af9c34488883