ENEOS(東京都千代田区)と北海道奥尻町は6月16日、「ブルーカーボンを活用した脱炭素社会の実現」に向けた連携協定を締結した。奥尻町の豊富な海洋資源を活かし、CO2吸収源として注目されるブルーカーボン創出に向けた検討と実証を実施。地域創生とカーボンニュートラルの両立を目指す。
地域創生とカーボンニュートラルの両立へ
具体的には、ENEOSは奥尻町において大規模ブルーカーボン創出の検討および実証試験を実施する。一方、奥尻町は漁業者など地元関係者と連携し、ENEOSによる実証試験への協力体制を構築することで、地域創生とカーボンニュートラルの両立を推進する方針だ。

連携イメージ(出所:ENEOS)
水産物のブランド価値向上に向けた取り組みも実施
奥尻町は、環境省の「脱炭素先行地域」に選定されるとともに、「奥尻町ゼロカーボンシティ」として、2050年までにCO2排出実質ゼロを目指している。また、豊かな自然環境と水産資源を活かし、特にウニやナマコの養殖が盛んで、水産物のブランド価値向上に向けた取り組みも進める。さらに同町では、ブルーカーボンの創出源として注目される海海藻類の生産拡大にも注力している。

奥尻町のシンボル「なべつる岩」(出所:ENEOS)
ENEOSはこれまで、海草・海藻藻場再生事業を通じ、Jブルークレジットの認証・取得や大規模ブルーカーボン創出の検討を進めてきた。
同協定に基づき、奥尻町は豊富化海洋資源の活用と付加価値向上を目指し、ENEOSは大規模ブルーカーボン創出の検討を進める。なお調印式には、環境省および北海道庁も出席した。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/f10f63e0-7cc5-40ee-9a57-61cf9f44875d