ブルサ・マレーシアの子会社であるブルサ・カーボン・エクスチェンジ(BCX)は、マレーシアの炭素クレジットオークションを7月25日に初公開しました。このオークションでは、クアムット熱帯雨林保護プロジェクトから提供されるマレーシア自然ベースの炭素クレジットプラス(MNC+)が初めて紹介されました。2024年3月には、クアムトプロジェクトがヴェラの検証済み炭素基準(VCS)に基づく最初の検証済み炭素単位(VCU)を達成し、年間排出量を約80万tCO2e削減しました。また、このプロジェクトは気候、コミュニティ、生物多様性にも大きなメリットをもたらし、CCB基準のゴールドレベルのステータスを獲得しています。
ブルサ・マレーシアは、国内の炭素クレジット市場を活性化するために、利害関係者や炭素専門家、地元の開発業者と積極的に連携しています。クアムットプロジェクトは、マレーシアの炭素市場における重要なステップであり、森林保護と再生を通じて気候変動に対応しています。
このプロジェクトは、サバ州の83,381ヘクタールの熱帯林を保護し、炭素をバイオマスに蓄えることで気候危機に対処します。また、地元住民の生活を向上させる持続可能な経済機会も創出しています。
ブルサ・マレーシアは、炭素市場の透明性を確保し、国内外の投資を誘致することで、マレーシアを自然ベースの炭素プロジェクトの主要拠点として位置づけることを目指しています。これにより、森林保護とコミュニティ開発への資金が増加し、世界的な持続可能性の取り組みにおけるマレーシアの役割が強化されることを期待しています。
【引用】
carboncredit.com. Bursa Malaysia Debuts Malaysia’s First Nature-Based Carbon Credits