日本の丸紅が南テキサスのオゾナCCSプロジェクトの50%を買収

日本最大級の総合商社である丸紅株式会社(TYO: 8002)は、米国テキサス州南部でオゾナCCS社が開発中の炭素回収・貯留(CCS)プロジェクトの株式50%を取得する契約 締結し

この合弁事業は、地域内の複数のガス生産・処理プラントから排出される二酸化炭素(CO2)を回収し、回収したCO2を専用パイプラインで輸送し、地下1.3~1.9マイル(2~3km)にある塩水帯水層に貯蔵することに重点を置く。

丸紅は火曜日の声明で、これは米国初の商業用CCSハブの一つとなるだろうと述べた。

テキサス州のシェールオイル・ガス部門で積極的に活動してきた丸紅は、地下評価やインフラ知識を含むオゾナの能力と自社の開発専門知識を組み合わせて、プロジェクトを実現させる予定だ。

最終投資決定は2025年上半期までに行われ、商業運転は2026年に開始される予定だ。

これは丸紅にとって米国における初のCCS投資であると、丸紅アメリカ社のCCUS担当ディレクターであるレンタ・ハットリ氏はLinkedInでの発表に対するコメントで述べた。

「米国は、45QおよびクラスII/VI規制により、CCSプロジェクトをすぐに実現できる世界でも数少ない2~3カ国のうちの1つです」と彼は付け加えた。

両社はまた、テキサス州のオゾナ社が開発中の同様のプロジェクトでも協力するさらなる機会を模索している。

丸紅が指摘したように、この取り組みは、2030年までに温室効果ガス排出量を65%削減し、2050年までに実質ゼロ排出を達成するという米国の目標と一致している。

2022年8月のインフレ削減法は、このような脱炭素化の取り組みを支援し、2033年1月1日までに建設を開始するCCSプロジェクトに対して、貯蔵されるCO21トンあたり最大85ドルの税額控除を提供します。

丸紅による今回のCCSプロジェクトへの参画は、グリーンビジネスの強化とグリーントランスフォーメーションの推進に注力する中期経営戦略「GC2024」の一環である。

【引用】
Carbon Herald. Japan’s Marubeni Buys 50% Of Ozona CCS Project In South Texas

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