ヤマハ、2035年全自社工場カーボンニュートラル化に向けて取り組み強化 進捗公表

ヤマハ発動機(静岡県磐田市)は9月27日、「全自社工場カーボンニュートラル(CN)化」実現に向けた取り組みの進捗を公表した。

同社初CN達成工場として稼働開始

同社では、自社工場でのカーボンニュートラル達成を2035年(海外拠点を含む目標)に設定し、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速させている。そのステップの一つとして、浜松ロボティクス事業所の増改築工事を実施し、2024年9月に稼働を開始した。

同工場の増改築工事では、以下の点を改善し、同社初のカーボンニュートラル達成工場となった。

  • 事業所建屋の延床面積を約1.6倍、生産面積を1.8倍に拡大。表面実装機の生産能力を約2倍に
  • 増築エリアに太陽光パネルを追加設置、食堂施設も含め建物内をオール電化
  • 2022年からCO2フリー電力を導入
独自の「理論値エナジー」で脱炭素化を加速

カーボンニュートラル化に向けては、同社はエネルギーの絶対量を減らす最少化と再エネ発電設備やCO2フリー電気を導入するクリーン化を重視している。

最小化では、独自の消費電力最少化手法「理論値エナジー」を活用する。同手法では、すべての消費エネルギーを「価値・準価値・無価値」に分類し、限りなく「価値」の比率を高めていくことでブレークスルーを目指す。なお、理論値エナジーの考え方と成果は、2022年度省エネ大賞を受賞している。

カーボンニュートラル実現に向けた全体計画(出所:ヤマハ発動機)

カーボンニュートラル実現に向けた全体計画(出所:ヤマハ発動機)

【引用】
環境ビジネス.  https://www.kankyo-business.jp/news/63cd825e-67dc-43ec-aa63-616453451f1d

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