りそな銀行(大阪府大阪市)、りそな総合研究所(東京都江東区)は9月26日、「カーボンオフセットサポート融資(略称:オフセットローン)」の取り扱いを開始した。事業性融資とカーボンオフセットの手続きを一本化したもので、顧客のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを後押しする。このようなファイナンスは大手銀行では初めての取り組み。
顧客に3つのサポート
具体的には、事業性融資の契約をした顧客に、「GHG排出量の可視化」「オフセット」「開示」の3つの取り組みをサポートする。
可視化
りそな総合研究所のGHG排出量算定サービスを使って、GHG排出量を算定する。現状把握や削減計画の策定を後押しするもので、算定対象を限定した初級コースと、すべての GHG、子会社なども対象にした上級コースの2つのコースがある。
オフセット
脱炭素経営のコンサルティング事業を展開するウェイストボックス(愛知県名古屋市)を通じ、融資金額に応じたGHG排出量をオフセットする。扱うクレジットは、J-クレジット3種(森林由来/再エネ・電力由来/省エネ由来)、ボランタリークレジット3種(森林・吸収由来/森林・排出回避由来/排出削減由来)の合計6種類。なお同社は、2023年3月にりそなホールディングスと資本提携した。
開示
カーボンオフセット証明書の発行、りそなカーボンオフセットマークの提供、カーボンオフセットのPR方法等に関するセミナーの開催をサポートする。
5000万円以上の事業性融資が対象
融資は、1年以上の期間で、5000万円以上の事業性資金が対象。カーボンオフセットサポートを利用するための手数料を設定している。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/fe7ac79f-31a8-407e-8571-81e72dc6e1b9