グローバル企業である三菱電機は、フィンランドに拠点を置く北欧最大の研究開発機関であるVTTと、海洋直接回収(DOC)を促進する自然に優しい技術の開発で協力することに合意し、覚書(MOU)を締結しました。
2 つの定評ある組織間のこの注目度の高いコラボレーションは、DOC テクノロジーの潜在力と、それが気候変動に対する世界的な戦いに及ぼす可能性のある有意義な影響に対する信頼を示しています。
VTT 副社長の Antti Arasto 氏が率いるこの共同イニシアチブは、海水から直接二酸化炭素を除去する技術の進歩に焦点を当てます。
地球の海は現在、大気から吸収された大量の二酸化炭素によって水の pH バランスが崩れる酸性化という問題に直面しています。水が非常に酸性になると、海洋生態系の生存が脅かされ、水生生物だけでなく、漁業などの経済活動も危険にさらされます。
三菱は、この問題やその他多くの差し迫った環境問題を認識し、CDR 技術の開発による積極的な炭素回収・除去を含む、より広範な持続可能性戦略の一環として、VTT との提携を開始しました。
同社は、2051年3月31日までの会計年度までにバリューチェーンの排出量をネットゼロにする目標を設定しており、既存の事業や組織の枠を超えた戦略的な取り組みにより、企業の成長を後押しし、自然と社会に利益をもたらす相乗効果のある事業の育成を目指しています。
三菱電機 執行役員 サステナビリティイノベーショングループ副グループ長 小黒誠司は、「当社は『事業を通じて社会課題の解決に貢献する』という基本理念に基づき、VTT社との戦略的協業により、『トレードオン(相互利益)活動』に資する新規事業創出に向けた取り組みがさらに加速すると確信しています」とコメントしています。
小黒氏は、VTTとこのMOUを締結することで、両社は自然に優しい世界に貢献したいと述べ、三菱がVTTをパートナーとして選んだのは、同社の実証された革新の実績と、広範な研究開発および商業化能力に基づいていると語った。
VTT を代表して、アンティ・アラスト氏は、これはまさに彼らの研究が劇的な進歩を遂げるために必要な挑戦であると述べました。
【引用】
Carbon Herald. Mitsubishi And VTT Sign MOU On Direct Ocean Carbon Capture