一般社団法人カーボンリサイクルファンド(CRF)は10月25日、CO2バリューチェーン構築に向けた産学官の取り組みの進捗を明らかにした。9、10月はブルーカーボンなどさまざまなイベントの企画や出展を行った。
カーボンリサイクルの現在地を多様な方法で紹介
10月24日には、「葉山・海浜ブルーカーボンシンポジウム」(神奈川県葉山町主催)を共催。環境省担当者による令和の里海づくりの最新事例紹介や、ジャパンブルーエコノミー技術組合(JBE)によるブルーカーボンの概要やのJ-クレジットの最新動向解説が行われた。
CRFでは、研究助成ファンドを創成し、カーボンリサイクルに関する研究開発を助成・支援している。9月19日には、2024年度に採択した研究に関する助成成果報告会 を開催し、会場では各テーマのポスターセッションが実施された。
2024年度は、産業技術総合研究所(AIST)の「⼤気中CO2の直接回収に向けたイオン液体膜の開発」や北海道三笠市の「地下採炭跡地へのCO2固定化技術に関する研究開発」、静岡理工科大学の「内燃機関を利⽤したCO2の燃料転換技術の開発」など14のテーマが採択している。
このほか、9月11日には、エネルギー企業や建設企業、商社などの多様な業種の社員が参加する、カーボンリサイクルに関する課題解決型思考や仲間作りを学ぶ講座「カーボンリサイクル大学」第4期を開講。10月11日には、東京GXウィークの一環で開催された、経済産業省主催の第6回「カーボンリサイクル産学官国際会議2024 」参加し、世界に向けてカーボンニュートラル達成に向けたメッセージを発信するとともに、CRFの活動を紹介した。