五洋建設(東京都文京区)は12月10日、洋上風力建設に用いる大型自航式ケーブル敷設船(CLV)の建造計画の概要を発表した。2027年度以降に本格化する洋上風力建設を見据え、世界最大級かつ最新鋭のCLV船を建造する。2028年2月に完成し、2028年度上期に稼働を開始する予定。
計1万トンのケーブルタンクを搭載する超大型船
建造するCLVは、計1万トン(5000トン×2基)のカルーセルと呼ばれるケーブルタンクに加え、最新型のトレンチャー(埋設機)、ワークROVを搭載する大型自航式ケーブル敷設船。着床式・浮体式のどちらにも対応可能で、気象条件が厳しい外洋においても効率よく安全にケーブルを敷設できるという。
船体設計は、CLVで数多くの実績を多く持つノルウェーのSalt。船体建造は風車据付船(SEP船)「CP-16001」を建造したシンガポール企業PaxOcean Group社に発注する。建造費は本体約310億円、トレンチャー・ワークROV約55億円の計約365億円。
今回の建造計画について、同社は、安全かつ高効率な施工、リーズナブルな建設コストの実現を通じて、日本の洋上風力発電の普及・推進に大きく貢献するものと、メリットを強調している。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/539425ef-0005-4947-befc-f1b68b427873