JCLPの脱炭素ソリューションピッチ、村田製作所など5社が受賞

日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)は12月17日、会員企業が有する実践的なソリューションを共有し、1.5℃目標の実現に向けた解決策を共創する「脱炭素ソリューションピッチ2025」において、5社の受賞企業を決定した。

村田製作所(京都府長岡京市)が「再エネ有効活用と電力コスト最適化を実現するソフトウェア」で脱炭素経営賞を受賞。自社課題の解決をビジネスの発展に育成している点が評価された。

革新的な脱炭素ソリューションが集結

「脱炭素ソリューションピッチ2025」の様子(出所:日本気候リーダーズ・パートナーシップ)

「脱炭素ソリューションピッチ2025」の様子(出所:日本気候リーダーズ・パートナーシップ)

JCLPは、持続可能な脱炭素社会実現を目指す日本独自の企業グループで、237社が加盟している。今回のイベントは、JCLPが一般社団法人化を記念して、JCLP法人化お披露目会と合わせて開催したもの。JCLP企業が有する革新的な脱炭素ソリューションを一堂に集め、広く発信しつつ、需要家企業とそれらソリューションが出会い、新たな協働の機会とすることを目的としている。

脱炭素ソリューションピッチには、課題解決度、経済性、1.5℃目標への貢献度で厳選された10社のファイナリストが登壇。プレゼンテーションや質疑が行われたのち、審査の結果、各賞の受賞企業を選出した。

受賞企業とピッチの内容は以下の通り。

  • 脱炭素経営賞:村田製作所/再エネ有効活用と電力コスト最適化を実現するソフトウェア
  • 脱炭素ソリューション賞:eMotion Fleet(東京都品川区)/商用EV導入・運用ワンストップ支援
  • 1.5℃インパクト賞:再生可能エネルギー推進機構(REPOストレージ/同・新宿区))/オフグリッド方式による太陽光+蓄電池の自家消費最大化
  • 審査員特別賞:SPACECOOL(同・港区)/放射冷却素材による適応策・緩和策
  • :ニッポン放送(同・千代田区)/脱炭素を伝えるラジオ番組「いま、地球がアツい!」

村田製作所、自社課題の解決をビジネスに発展

村田製作所は、2035年を期限とした電力の再エネ100%化を掲げ、「再エネ比率の向上と、コスト削減」を両立しうるソフトウェアを開発、市場にも展開する取り組みで、脱炭素経営賞を受賞した。このソフトウェアでは、独自の制御ライブラリとAI予測技術で発電電力の無駄を削減し、ピークカットや余剰吸収を実現する。

受賞理由として、個別の事業所の電力需要と発電のパターンを、天候までを踏まえて解析・制御し、太陽光発電を蓄電池と連動させることで、再エネ利用率を大幅に向上させることに成功したこと、また、現場の技術者の提案を経営トップが後押しすることで、自社の課題の解決を、他企業らが導入できるサービスにまで昇華させ、市場投入したことなどがあげられている。

eMotion Fleet、EV導入の課題を把握、ワンストップで支援

eMotion Fleetは、商用EVの導入から運用までをワンストップで伴走支援する事業で、脱炭素ソリューション賞を受賞した。EV導入に関する現場の課題(情報不足、コスト、充電設備不足など)を詳細・包括的に把握し、それらすべてをワンストップで支援することで、企業のEV導入を強力に支援していること、さらにEV導入を「点」ではなく「面」で拡大しうる点が高く評価された。

再生可能エネルギー推進機構、オフグリッド方式の自家消費システムを提案

再生可能エネルギー推進機構は、グループ会社が提供する「オフグリッド方式」自家消費システムにより、電力系統に依存しない新しい仕組みにより、自ら使う電力を自ら賄う選択肢を提示する取り組みで、1.5℃インパクト賞を受賞した。

独自の制御技術(特許出願中)を用い、屋根置き太陽光と蓄電池をフル活用することで、系統に過度に頼らない形で、再エネを拡大し、同時にコスト削減を実現することが高く評価された。開発後まだ日が浅いものの、さらに実証・検証を重ね、系統制約の「外」で、安定性と経済性を兼ね備えた新たな再エネ拡大の柱として発展する可能性も評価している。「再エネも蓄電池も系統につながないといけない」という固定概念の打破に果敢にチャレンジしている革新的な取り組みだと表している。

各社の革新的な取り組み資料を公開

JCLPは、ピッチ発表資料(スライド)を、登壇者企業の了解を得たものに限り、ウェブサイトで公開している。公開している発表資料の社名とタイトルは以下の通り。

企業の課題を解決する革新的ソリューション

  • アイ・グリッド・ソリューションズ:置かない太陽光「循環型電力」
  • アスエネ:可視化~削減までワンストップワンストップ実現プラットフォーム
  • eMotion Fleet:商用EV導入・運用ワンストップ支援
  • 再生可能エネルギー推進機構:オフグリッド方式による太陽光+蓄電池の自家消費最大化
  • SPACECOOL:放射冷却素材による適応策・緩和策

自社の脱炭素化から生まれた、超現実的なソリューション

  • エトリア(リコーグループ):製造工程におけるエネルギーの3Rの実践
  • 東急建設:建材製造時CO2検索システム(低炭素建材専用クラウド型DB)
  • ニッポン放送:脱炭素を伝えるラジオ番組「いま、地球がアツい!」
  • 村田製作所:再エネ有効活用と電力コスト最適化を実現するソフトウェア

【引用】
環境ビジネス.  https://www.kankyo-business.jp/news/261e4a9e-0ad2-49c2-8acc-604ed37646d3

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