アスエネ(東京都港区)は7月15日付で、三井住友銀行(同・千代田区)が提供していたGHG排出量見える化クラウドサービス「Sustana(サスタナ)」の事業承継とM&Aが正式に完了したと発表した。三井住友銀行では同月16日から、アスエネのCO2排出量可視化サービス「ASUENE」の紹介と媒介業務が始まった。
SMBCグループとの資本・業務提携の一環
アスエネは5月、「Sustana」の事業取得と自社サービス「ASUENE」を統合する方針を発表。関係当局との手続きなど事業承継の準備を進めてきた。今回の事業承継・統合は三井住友銀行をはじめとするSMBCグループとの資本・業務提携の一環だ。

アスエネは三井住友銀のGHG排出量見える化クラウドサービスを事業継承・統合する(出所:アスエネ)
環境領域、脱炭素経営分野での存在感高める狙い
東京商工リサーチによると、「ASUENE」はCO2排出量の見える化・削減・報告クラウドサービスでは2024年10月時点で国内累計導入社数国内トップだが、金融界で大きな影響力を持つSMBCグループとの連携により、環境領域、脱炭素経営分野における存在感をさらに高める狙いがある。
「Sustana」、1年後をめどに「ASUENE」に統合
事業承継の完了によって「Sustana」は当面アスエネのサービスの一部として継続提供され、1年後をめどに「ASUENE」への統合を予定する。
アスエネは、「当社と三井住友銀行は本取り組みを通じて、国内外の企業における脱炭素・ESG経営の高度化ニーズに対応し、企業価値向上と持続可能な社会の実現に貢献したい」とコメントしている。
東京都の企業の脱炭素経営に向けた計画策定支援事業に両社参画
なお、アスエネと三井住友銀行は、東京都が都内中小企業に対してCO2排出量の「見える化」を支援する事業に参画。同事業は、執行団体である東京都環境公社から受託したアスエネが、三井住友銀行らパートナー企業と連携して、都内の中小企業300社を対象に、CO2排出量の見える化から脱炭素経営に向けた計画策定までをワンストップで支援する。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/91edfb64-fafb-4b10-8669-a0b8288169c7