丸紅(東京都千代田区)は5月8日、米国の石油大手エクソンモービルが開発を進める低炭素水素・アンモニア製造プロジェクトに参画すると発表した。丸紅は、このプロジェクトで生産された低炭素アンモニアのうち年間約25万トンを、コベルコパワー神戸(兵庫県神戸市)が所有・運営する神戸発電所などに供給する。
世界最大規模の低炭素水素&アンモニア製造プロジェクト
同プロジェクトは、米国テキサス州ベイタウンで行われているもので、年間約90万トンの低炭素水素と年間約100万トンの低炭素アンモニアを生産する計画。稼働開始は2029年で、開始時には世界最大規模になるという。
製造時に排出されるCO2は約98%回収できる見込みで、ブルーアンモニア案件としても業界最高水準の脱炭素化になると、丸紅は解説する。
なお供給先の一つ、コベルコパワー神戸は、2030年度までに20%の混焼を開始する予定。

低炭素アンモニア供給予定の神戸発電所(出所:丸紅)
JERAと三井物産も、米国で低炭素アンモニア事業を推進
米国における低炭素アンモニア事業では、JERA(東京都中央区)と三井物産(同・千代田区)は4月9日、米国ルイジアナ州で世界最大規模のアンモニア工場を建設すると発表した。総事業費は約40億ドル(約5715億円)で、年間140万トンを生産する。製造開始は2029年の予定。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/0bccf08b-5e45-457d-afe5-61d534322f54