クリーンエナジーコネクト(東京都千代田区)は5月30日、千葉大学と営農型太陽発電設備を活用したバーチャルPPAサービス契約を締結したと発表した。
環境価値のみを千葉大に提供
今回の取り組みでは、千葉エコ・エネルギー(千葉県千葉市)が設計した出力49.5kWの営農型太陽光発電設備を、TNクロス(東京都千代田区)が設置。発電した再エネ電力をクリーンエナジーコネクトが購入し、電力を電力と環境価値にわけ、環境価値のみを千葉大学に提供する。
また営農型太陽光発電から得られる環境価値は地域循環することで、農業者の所得向上も期待される。契約期間は5月30日から8月31日までの3カ月の予定。

スキーム図(出所:千葉大学)
RE100達成目指す千葉大、カーボンニュートラルへ向け取り組みを加速
千葉大学は2020年、2040年までに消費電力量のすべてを再生可能エネルギー電力で賄うこと(RE100)を目指すRE100を目指すことを宣言した。国立大学法人が同PPAスキームを活用して再エネの環境価値のみを購入するのは、国内初では今回が初めての事例で、目標達成に向けた新たなステップとなる。
クリーンエナジーコネクトは PPA導入拡大を目指し、企業各社に対してノンFIT太陽光発電によるグリーン電力と環境価値を提供している。3月には、スギホールディングス(愛知県大府市)と32カ所のNon‐FIT太陽光発電所を開発する契約を締結した。
【参考】
千葉大学―千葉大学が国立大学法人としてはじめて再生可能エネルギーの環境価値のみを購入 -千葉市内の水田の営農型太陽光発電設備で発電した電気の環境価値-
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/c164e76c-d770-4974-a3c4-9e197abc2e53