大阪ガス(大阪府大阪市)は9月17日から28日まで、大阪・関西万博において、会場に供給する都市ガスの全量に、e-メタンおよびバイオガスのクリーンガス証書を適用する試験運用を行う。大規模イベントにおける取り組みとしては日本初の試みであり、CO2排出量実質ゼロを実現し、同社はこれら合成燃料の有効性を証明する。
e-メタン・バイオガスの重要性や将来性を発信
大阪・関西万博の「テーマウィーク」は、世界中の国々が地球的規模の課題の解決に向け、対話によって「いのち輝く未来社会」を世界と共に創造することを目的として行う取り組み。期間中8つのテーマで実施し、各ウィークにおいてさまざまなプログラムを実施している。
今回の試験運転は、このテーマウィークの7つ目のテーマ「地球の未来と生物多様性」の下、同社と日本ガス協会(東京都港区)とともに実施するプログラム「e-メタン・バイオガスWEEK」として取り組む。都市ガスのカーボンニュートラル化の手段であるe-メタンやバイオガスの重要性や将来性を伝える機会とする。
今回のクリーンガス証書は、e-メタン・バイオガスの普及拡大を目的としたもので、全国のプロジェクトで製造したe-メタン・バイオガスの環境価値を万博会場に付与。CO2を増やさないエネルギーに転換した都市ガスを100%利用を図る。
なお、取り組みの詳細は、ガスパビリオンや国際会議で紹介する。
「地球の未来と生物多様性」ウィーク
「地球の未来と生物多様性」ウィークでは、大阪ガス以外にも、気候変動や脱炭素、生物多様性、サーキュラーエコノミー、再エネなどをテーマ領域にさまざまな取り組みが行われている。環境省主催は、自然共生サイトやネイチャーポジティブ経済、里海づくりなどに関する企画展示(9月19日~23日)を実施。資源エネルギー庁による「水素パーク!!」(9月22日~9月25日)を開催する。

大阪・関西万博の8つのテーマウィーク(出所:2025年日本国際博覧会協会)
【参考】
環境省ー大阪・関西万博における企画展示「2030年ネイチャーポジティブの実現に向けて」と「日本の国立公園」について
経済産業省資源エネルギー庁ー未来のエネルギー「水素」に注目!大阪・関西万博にて9月22日~25日に「水素パーク!!」開催―
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/ce40b2ec-54a2-4ed4-9b5d-9b98bbf5ab44