日産自動車(神奈川県横浜市)は9月19日、栃木日産自動車販売(栃木県宇都宮市)、日産プリンス栃木販売(同)とともに、電気自動車(EV)を活用し、栃木県の脱炭素化を支援する取り組みを開始すると発表した。
EV普及促進のほか、再生エネ設備を導入しEV運用活用
日産グループ3社は同日、栃木県とカーボンニュートラルの実現に向けて、EVを活用する連携協定を締結した。これに基づき、今後は県保有車両のEV化を積極的に進め、EV普及を促す。また、各者保有施設に太陽光発電設備など再エネ設備を導入し、発電した再エネ由来電力をEVに活用する体制を整備する。
このほか、日産グループは、県による栃木工場への視察を受け入れや、県民向けに環境教育を行い、環境意識向上を図る。同県によるカーボンニュートラル関連イベント開催時には、EV展示や給電実演なども実施する予定だ。

連携イメージ(出所:日産自動車)
「オールとちぎ」で脱炭素化を推進中
同県は、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、2023年に「栃木県カーボンニュートラル実現条例」を制定。2024年には県民の自発的な脱炭素行動の実践を目的とした「とちぎカーボンニュートラル15(いちご)アクション県民運動」を開始するなど、「オールとちぎ」による脱炭素化施策を展開している。EV活用では、公用車のEVシフトを進めている。
カーボンニュートラルに特化した協定締結
日産自動車は、国内販売会社や自治体と連携し、脱炭素化・強靭化を目指す日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進しているが、今回の協定は、都道府県では初となるカーボンニュートラルに特化した連携となる。
【参考】
栃木県―栃木県と日産自動車、電気自動車を活用しカーボンニュートラル実現に向け共創
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/137cef9a-9b5d-4450-af99-af2f568a367c