環境省は8月1日、関係省庁と連携し、気候変動関連データのさらなる有効な提供や利活用促進を目的に、第1回「気候変動関連データの活用と適応に関する実践パネル」を開催する。当日は、気候変動の将来予測分析のためのシナリオ枠組みの解説や、金融機関・企業おけるシナリオ分析事例などの紹介を行う。
日本銀行などの各界の専門家が登壇、気候変動シナリオ分析を解説
近年、企業の気候関連リスクの開示の取り組みが広がっている。今回の実践パネルは、こうした取り組みの後押しが目的で、データの利活用を含む関係者の取組事例や課題感などをパネル形式で共有しつつ、関係者間での協働の可能性を実践的に議論する。
第1回開催のテーマは「気候変動リスクのシナリオ分析 ~ビジネスにおける気候変動影響(物理的リスク/機会)の将来想定~」。プログラムは以下の通り。
第1部:話題提供(ライブ配信による公開)
- 気候変動の将来予測分析のためのシナリオ枠組(SSP×RCPシナリオ枠組)の解説:国立研究開発法人国立環境研究所 社会システム領域 副領域長 高橋 潔氏
- NGFSシナリオの活用(金融機関における気候関連リスクのシナリオ分析):日本銀行 金融機構局国際課 企画役 竹山 梓氏
- 農林水産業分野を対象とした気候変動影響予測と適応策の評価 (環境研究総合推進費S-18-2の研究成果の概要) :農研機構 農業環境研究部門 エグゼクティブリサーチャー 長谷川 利拡氏
- 金融機関・企業おけるシナリオ分析事例:農林中央金庫 リスク統括部 部長代理 川崎 元寛氏、キリンホールディングス CSV戦略部 主務 横沼 徹氏
本実践パネルの模様は、同省YouTubeチャンネルでライブ配信する。なお、第2部の気候変動関連データの活用と適応に関する意見交換は、非公開で行われる。
【参考】
環境省―「第1回気候変動関連データの活用と適応に関する実践パネル」を開催します
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/fb9df2d5-e0a5-4d2e-8303-a41483ac9517