資源エネルギー庁は12月12日、2024年度エネルギー需給実績(速報)をとりまとめ公表した。
エネルギー起源のCO2排出量は、前年度比1.4%減、2013年度比26.5%減の9.1億tとなり、1990年度以降の最少を更新した。エネルギー消費総量減と主に原子力がけん引した非化石燃料の増加により減少。部門別にみると、企業・事業所他は前年度比1.2%減、家庭は0.8%減、運輸は1.6%減だった。
最終エネルギー消費は前年度比1.7%減
最終エネルギー消費は1万1313PJ(ペタジュール)で、前年度比で1.7%減少した。エネルギー源別にみると、石炭、石油がともに3.7%減少した一方、都市ガスが1.4%増、電力が1.0%増と増加した。シェアでみると、トップは石油で45.8%、続いて、電力の28.1%となっている。

最終エネルギー消費(出所:経済産業省)
部門別にみると、企業・事業所他部門、運輸部門は減少した一方、家庭部門は横ばいだった。企業・事業所他は2.2%減(うち製造業は3.2%減)、運輸は貨物、旅客ともに減少し1.5%減(貨物が2.8%減、旅客が0.6%減)。電力消費は、企業・事業所他が1.1%増加(うち製造業は横ばい)、家庭が0.7%増加した。

エネルギー起源CO2排出量(出所:経済産業省)
シェアでみると、企業・事業所他部門が60.7%、うち製造部門が41.7%を占めている。運輸部門のシェアは24.2%、家庭部門のシェアは15.1%となっている。

部門別最終エネルギー消費(出所:経済産業省)
一次エネ国内供給の化石エネ依存度は8割
一次エネルギー国内供給は前年度比1.1%減少した。うち化石燃料は1.9%減で、非化石燃料は2.2%増となり、化石エネルギー依存度は0.6%pt(ポイント)低下し80.1%となった。
化石燃料は、石炭が1.1%減、天然ガス・都市ガスが0.3%減、石油が3.4%減といずれも減少。非化石燃料はシェアが19.9%まで上昇した。発電プラントが新たに2基再稼働した原子力(9.6%増)が主にけん引した。再生可能エネルギー(水力を除く)は1.2%増加した。

一次エネルギー国内供給(出所:経済産業省)
発電電力量の非化石電源比率は32.5%に上昇
発電電力量は前年度比0.5%増(9922億kWh)と増加した。非化石電源比率は32.5%に上昇した。発電電力量の構成は、再エネ(水力を含む)が0.1%pt増の23.0%、原子力が0.9%pt増の9.4%、火力(バイオマスを除く)が1.1%pt減の67.5%。
エネルギー自給率(IEAベース)は前年度比1.2%p増の16.4%となった。
電力のCO2原単位(使用端)は前年度比2.0%減
実質GDP当たりCO2排出量は163t-CO2/億円で、1人当たりCO2排出量は7.3t-CO2/人でいずれも、2005年度以降の最少を更新した。電力のCO2原単位(使用端)は、前年度比2.0%減となる0.45kg-CO2/kWhだった。

(出所:経済産業省)
【参考】
経済産業省―令和6年度(2024年度)エネルギー需給実績(速報)を取りまとめました
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/295743d0-ce70-49ad-865f-c6aac42ef44d