香川県丸亀市は10月14日、オランダの国際認証団体「グリーン・デスティネーションズ」が発表した2025年度の「世界の持続可能な観光地トップ100選」に選ばれたと発表した。このほか、日本からは、香川県三豊市・高知県黒潮町・福島県会津若松・福岡県山口県(関門エリア)など10の地域が選出された。
地域資源を活かした観光まちづくりを評価

観光分野での循環型経済の具現化や教育旅行推進などが評価された丸亀市(出所:丸亀市)
同コンテストは、国連主導で策定した「世界の持続可能な観光ガイドライン」を基に、国際認証機関グリーン・デスティネーションズが毎年、6つのカテゴリーで持続可能な観光地域づくりに関する取り組みを評価し、世界中の100地域を選出するもの。
丸亀市は今回、「ビジネスとマーケティング部門」で採択された。
同市が掲げた持続可能な観光のストーリーは、「街が教室になる」。レモン農家による松葉レモネード造成やリゾート企業との連携による食品ロス削減など、地域全体を探究学習の舞台とした教育旅行プログラムを構築した。
次世代にとって「教育価値のある観光地」へのブランド化を進め、関係人口や交流人口の創出に貢献している点など、多層的な取り組みが評価された。
橋などのインフラや伝統工芸を観光に融合
北九州市を含む関門エリアは、関門橋や関門トンネルなどを活用した「インフラツーリズム」を通じて、山口県下関市と福岡県北九州市の多様な団体や事業者が連携したことによるエリアマネジメントで、会津若松は、漆文化に基づく森林保全と伝統工芸の継承、観光を融合させた地域の取り組みが評価された。

(出所:北九州市)
丸亀市の選出は2023年に続き2回目。2025年は日本で10の地域が選ばれたが、そのうち3つが四国からの選出となった。
【参考】
丸亀市―丸亀市がGreen Destinationsの「TOP100 2025」に選出!
北九州市―北九州市/下関市の関門が 持続可能な観光地として、世界TOP100に選出
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/0194ee72-580a-47e5-876b-8ff39a441660