UPDATER(東京都世田谷区)は8月7日、青森県佐井村と、GX・SX支援を目的とした包括連携協定を締結した。同協定に基づき両者は、脱炭素を基軸に、同村のゼロカーボンシティの実現と持続可能な地域経済の形成を目指す。
再エネ利活用に加え、海洋ごみ対策などもサポート
具体的には、地域内の再エネ導入率を93.6%まで高めるほか、地域外への電力連携事業の本格化や環境教育コンテンツの実装、災害時の対応を見据えたEVバスと再エネインフラ拡充などを検討する。また、地域住民の参加促進や再エネ設備の導入コスト、事業財源の確保、電力需給調整能力の強化といった地域の課題に対し、2030年度まで段階的に整備を進めていく。
主な連携項目
- 村内の太陽光・風力などを活用した供給モデルの構築
- 漁業廃棄物や未利用資源を活かした地域循環型社会づくりの実践
- 職員・社員の相互交流や地域学習プログラムに基づく人材育成
- 「再エネ・食・文化資源」を都市に届ける、新ブランド戦略
- そのほかの持続可能性な地域形成につながる事業での協業
青森県初の脱炭素先行地域認定自治体
佐井村は、青森県の自治体として、また、全国の漁村として初めてとなる脱炭素先行地域に認定されている。
両者は、これまでも脱炭素の取り組みで連携し、2024年には世田谷区で「下北de下北半島フェス2024」を開催。UPDATERがイベント向けに下北半島由来の再エネ電力を供給した。
【参考】
環境省―日本で最も小さくかわいい漁村のゼロカーボンへの挑戦 ~漁業を基軸とした地域循環型プラットフォーム~
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/95a236f8-bce7-4fdf-905e-255b74fd7bfd