Googleは、気候変動対策を強化するため、ブラジルのスタートアップMombakから2030年までに5万トンのカーボンクレジットを購入する契約を発表しました。この取り組みは、同社が掲げる持続可能性目標の一環として、自然ベースのカーボン除去を推進するものです。
森林再生を通じたカーボン除去戦略の新たな一歩
Mombakは、アマゾン熱帯雨林での再森林化を通じて、二酸化炭素の除去を目指すスタートアップであり、昨年マイクロソフトが150万トンのクレジット購入契約を結んでいます。Googleの今回の投資により、自然ベースのカーボン除去が大手企業の持続可能性戦略にますます取り入れられていることが強調されます。
Googleのカーボン除去責任者であるランディ・スポック氏は、「Googleにとって初の森林ベースのカーボンクレジット購入は、気候への確かな影響を保証するための重要なステップです」と述べ、今後もMombakとの協力を進める意向を示しました。
2030年までにネットゼロを目指すGoogle
Googleは、2030年までにスコープ1、2、3の排出量を2019年比で50%削減することを目指し、残りの排出量をオフセットするため、自然ベースと技術ベースのカーボン除去に投資しています。今回の契約は、同社が掲げる科学に基づく目標(SBTi)への取り組みの一環であり、カーボンクレジット市場における重要な進展を示しています。
Mombakの取り組みと自然保護の重要性
Mombakは、主にアマゾンの森林再生プロジェクトに注力しており、荒廃した牧草地を復元し、炭素の隔離、生物多様性の向上、地域社会の生活向上に貢献しています。Mombakの技術責任者ダン・ハーバーグ氏は、Googleとの協力は自然ベースのカーボン除去市場に信頼を与えると強調し、将来的な市場拡大への期待を寄せました。
GoogleのMombakとの提携は、カーボン除去戦略の進展に寄与し、自然ベースのカーボンクレジットの将来性を示すものとなっています。
【引用】
carboncredits.com. Google to Buy 50,000 MTs of Nature-Based Carbon Credits from Brazil Startup Mombak