ヤクルト本社(東京都港区)は10月11日、プロ野球公式戦でカーボンクレジット購入によるカーボンオフセットを実施したと発表した。試合運営で排出される90トン分のCO2を相殺し、CO2排出量実質ゼロでの試合運営を実現した。
排出枠購入、スコアボードで周知
今回カーボンオフセットを実施したのは、9月18日に神宮球場で開催した東京ヤクルトスワローズ 対 広島東洋カープのナイター公式戦。
試合進行や飲食店運用で使用した電力や、観客の移動に伴い排出されるCO2量を想定し排出枠を購入、排出量を相殺した。なお、この日の試合でカーボンオフセットを実施したことを球場の大型スコアボードに表示し、来場者に対し周知した。
ふたの分別、容器の洗浄呼びかけ
また、カーボンオフセットを実施した試合当日、来場者には8960本のヤクルト飲料を無料配布。容器とアルミのふたを分別したうえで、特設の洗浄台で水洗を呼びかけ、空容器を専用ボックスで回収した。
回収したポリスチレン容器は、破砕・溶解し、再度ポリスチレン原料として利用するための「マテリアルリサイクル」の技術検討に活用する。