アサヒ飲料(東京都墨田区)は5月7日、展開する「CO2を食べる自販機」を関東信越の6生協が会員となるコープデリ生活協同組合連合会(埼玉県さいたま市)に導入すると発表した。導入するのは、コープデリ連合会の一部施設と、会員生協であるコープみらい(同)の一部店舗と宅配センターの一部で、合計51台を順次設置していく。
大気中のCO2を吸収する自販機、賛同する企業や自治体などとの共創も
自動販売機は周辺の大気を吸いこみ、それを利用して商品を冷やしたり温めたりしている。アサヒ飲料が開発した「CO2を食べる自販機」は、庫内に搭載した特殊材(CO2吸収材)が大気中のCO2のみを吸収する仕組みで、1台当たりのCO2吸収量は、稼働電力由来のCO2排出量の最大20%を見込み、スギの木(林齢56~60年)約20本分の年間吸収量に相当するという。
同機は現在、関東・関西エリアを中心に、CO2濃度が高いとされる屋内に加え屋外などさまざまな場所で約450台(2024年12月末時点)が運用されているという。

「CO2を食べる自販機」イメージ(出所:コープデリ生活協同組合連合会)
自販機から吸収したCO2を工業原料に活用
アサヒ飲料は、自動販売機から吸収したCO2を自治体や企業との共創により、アスファルトやコンクリートなどの工業原料に活用する取り組みを行う。2024年には建設会社とのカーボンネガティブコンクリートの開発や、メーカーとの低炭素な内装用タイルの開発などを行っている。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/b9f3e2f4-0734-453a-bf3a-07a94fb77ac8