トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)は5月8日、カーボンクレジットの生成と販売を手がけるフェイガー(東京都港区)と、東北エリアにおける農業の脱炭素化支援で協業を開始すると発表した。農業由来カーボンクレジットおよび農産品の地産地消の拡大・普及に取り組んでいく。
トヨタ生産方式をクレジット創出に生かす
フェイガー社は、2022年7月設立のスタートアップ。持続可能な農業を目指し、カーボンクレジットの生成と販売を通じて、環境価値市場の創出と持続的な農業体系の構築に取り組んでいる。クレジット創出では脱炭素農法を活用し、企業に対し質の高いクレジットを提供する。
今回のクレジット創出では、「誰かの仕事を楽にする」というトヨタ生産方式の下、東北の脱炭素型農業の推進に向けて生産性向上や効率化だけでなく、作業姿勢の改善などカーボンクレジット創出現場における『カイゼン活動』を行う。

両社による作業改善の様子(出所:トヨタ自動車東日本)
トヨタ自動車東日本は、2012年7月の操業以来、クルマづくりや雇用を通じた地元への貢献に重点を置き、事業を展開している。今回、農業分野の脱炭素化推進と、ステークホルダーに公平な還元が行われる社会の実現を目指すフェイガーの取り組みに共感し、連携を開始することとした。今後はフェイガー社のほか、地域や行政とも連携し、脱炭素社会の実現に貢献、環境に優しい車づくりを進める方針だ。

連携イメージ(出所:トヨタ自動車東日本)
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/0cc10355-66bc-4dcc-bcc6-31d3f24df8d4