石光商事(兵庫県神戸市)は5月23日、同子会社のアライドコーヒーロースターズ(東京都大田区)が、兵庫県小野市に新工場を建設すると明かした。同社グループは新工場建設を機に、「グリーン焙煎」を強化するという。
「コーヒーでコーヒーを焙煎」し、廃棄量を削減
「グリーン焙煎」は、「コーヒーグラウンズ」と呼ばれるコーヒーの抽出時に発生する残渣を小球状にペレット化し、燃料としてコーヒーを焙煎する方法のこと。これにより、コーヒーグラウンズの廃棄処理が不要となり、また焙煎に化石燃料を用いないことでGHG排出量削減にもつながる。
生成したペレットは、グリーン焙煎だけでなく多様な用途に使用できることから、今後はさらに一般的な商品としての展開を目指すとしている。
新設工場は、年間8100トンのコーヒー生豆焙煎が可能。2026年9月着工、同年12月完成の見込みで、2027年3月に稼働を開始する予定。

グリーン焙煎の概要(出所:石光商事)
CO2削減効果を評価、環境省事業にも採択
同社が手がけるコーヒーグラウンズのペレット化とグリーン焙煎技術開発は、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に、2021年度・2022年度と連続で採択された。なお同事業は、2022年度から「地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業」として実施されている。
【参考】
環境省―地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/18091660-57b2-48fe-bfe3-6cb98e8005b7