中部電力(愛知県名古屋市)は2月25日より、長野県飯田市とともに「飯田市川路地区における地域マイクログリッド」の実証運用を開始したと発表した。
今後、地域住民とともに災害などによる長時間の停電発生時を想定したフィールド試験を経て、2030年までの実運用開始を目指す。
非常時には電力系統から切り離し、地域内で電力を自給自足
対象エリアの需要規模は合計300kWで、高圧受電家2件および低圧受電家70件程度。避難施設は、保育園、小学校、公民館ほか計6施設。
実証にあたり、蓄電池(1900kWh)とエネルギーマネジメントシステム(EMS)を新たに構築。2011年に中部電力と飯田市が共同で設置した太陽光発電施設「メガソーラーいいだ」(1000kW)とともに既存配電系統を用いた「飯田マイクログリッド」を構築し、非常災害時における避難施設等へ電力供給し、地域のレジリエンス強化を目指す。

(出所:中部電力)
同社は、この実証を通じ、発電設備と蓄電池の最適運用により、エネルギーの地産地消を進める。
2022年11月に脱炭素先行地域に選定、官民連携の取り組み
「地域マイクログリット」とは、平常時は電力系統と連携しつつ、地域の再生可能エネルギーを有効活用し電力を供給し、災害時などによる大規模停電時には電力系統と切り離し、独立して地域内で電力を供給する仕組みのこと。
中部電力と飯田市は、「既存配電系統を活用した地域マイクログリッドによる人をつなぎ地域をつなぐまちづくり」を共同提案し、2022年11月に環境省の「第2回脱炭素先行地域」に選定された。この共同提案に基づき、「飯田マイクログリッド」の構築に向け取り組んできた。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/eca99b7b-9ff7-4427-9da7-4bc33f6249ca