全旅(東京都中央区)は1月8日、地域創生Coデザイン研究所(大阪府大阪市)と共同で、全旅が運営する発券精算サービス「全旅クーポン」を活用したカーボンオフセット支援事業を開始したと発表した。旅行業者はカーボンオフセットクーポンを発券することで旅程におけるCO2排出量がオフセットされる。
CO2排出量算定から証明書発行までワンストップで提供
「全旅クーポン」は、旅行業者と協定施設の間の精算フローを担うサービス。現在、全国約3000社の旅行業者と約1万1000店舗の観光関連施設が利用している。
今回の事業では、オフセットのほか、旅程におけるCO2排出量の算定やオフセット証明書発行までをワンストップで提供する。
全旅は、全旅クーポンの運営、オフセットクーポンの発券・精算業務を担う。地域創生Coデザイン研究所は、CO2の排出量算定やカーボンクレジットの調達や無効化、オフセット証明書発行を担当する。
なお、同事業で取り扱うクレジットは、J-クレジットで認証された森林吸収由来クレジットを活用する。
将来的には算定範囲拡大とともに、全国展開を視野に
今後に関しては、旅行業者の利用状況やフィードバックを踏まえた手続きの簡素化などの見直しや、旅行業者の利用拡大に向けた環境整備を進める。
また、排出量算定対象については、当面は交通のみで実施するが、順次宿泊などへと拡大するとともに、将来的にはJ-クレジット調達エリアを各都道府県単位まで細分化し、地産地消型の観光カーボンオフセットが行える体制の構築を目指す。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/b78b2b05-2676-4cfd-b6b3-c58cbe1f1d84