北陸圏の森林活用でカーボンクレジットを地産地消、福井銀行が民間と連携

地域創生Coデザイン研究所(大阪府大阪市)は2024年12月25日、福井銀行(福井県福井市)と、北陸圏を中心とする持続的な森林管理や地域脱炭素化の実現に向けて業務提携すると発表した。地方公共団体や民間企業が持つ森林管理に関する課題把握や伴走支援で連携し、カーボン・クレジットの地産地消を推進する。

北陸圏の企業や団体の、カーボンオフセット活用・創出ニーズに対応・伴走支援

協業における両者の役割は、以下の通り。

  • 地域創生Coデザイン研究所:カーボン・オフセット活用ニーズを有する民間企業や、カーボン・オフセット創出ニーズを持つ地方公共団体に、J-クレジットや森林管理に関するコンサルティングを提供し支援する。
  • 福井銀行:同行の顧客基盤における地方公共団体や民間企業へ、J-クレジットに係る紹介や普及啓発を行う。

両者のリソースを相互に活用 カーボン・クレジットを地産地消を促進

地域創生Coデザイン研究所は、従前より森林資源を中心とした地域資源活用によるJ-クレジット創出や民間企業へのJ-クレジット流通と普及啓発に取り組んできた。2024年10月には、NTT西日本・京都総研と、関西圏の森林管理や地域脱炭素化で提携を発表している。地域経済活性化に向けた資金還流を後押しすることで、森林管理の効率化および森林の健全なライフサイクル再構築の実現など、地域創生に貢献してきた。

一方、福井銀行の顧客基盤は北陸圏を中心としており、森林を所有する顧客や脱炭素経営を志向する顧客も多い。 今回の連携で、福井銀行のカーボン・オフセット活用ニーズを有する顧客に対し、地域創生Coデザインの森林・林業DXを活用した地域の脱炭素化支援サービスを提供。カーボン・クレジットを「北陸で生み出し、北陸で利用する」地産地消型の地域脱炭素化実現をめざす。

カーボン・クレジットで林業界の課題にアプローチ

国内の森林・林業分野は人手不足、放置林、木材価格の低迷といった課題が山積しており、これらに対応する有効な手段として、持続的な森林管理の支援、支援を通じたカーボン・クレジットの創出・流通などの取り組みが重要とされれている。

【引用】
環境ビジネス.  https://www.kankyo-business.jp/news/daed7331-54d6-476e-bc5d-778aec6f1d3a

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