群馬県沼田市、群馬県森林組合連合会(群馬県前橋市)、利根沼田森林組合(同・利根郡川場村)、INPEX(東京都港区)の4者は12月26日、「沼田市有林による森林由来J-クレジットの創出に関する連携契約」を締結した。
同市らは、市有林の適切な管理を通じてCO2の吸収機能を活性化し、INPEXと連携することで森林由来J-クレジットを創出し、気候変動対策に貢献する。
INPEXが沼田市に森林由来Jークレジット創出を提案し、連携が実現
総面積の約8割を森林が占める同市は、2023年11月に群馬県が主催した「ぐんまガバメントピッチ」において、J-クレジット制度を活用しながら環境政策を推進すると発表した。これに対しINPEXは、沼田市に市有林を活用した森林由来Jークレジット創出を提案。約1年の協議を経て連携することで合意し、今回の契約締結に至った。
なお「ぐんまガバメントピッチ」は、自治体が抱える課題やニーズを発表し、これらに対応する提案を民間企業などから募集するという官民共創の取り組み。
「森林文化都市」として市有林を適切に管理し、林業の活性化を図る
沼田市は、現在策定中の「森林文化都市アクションプラン」の具体的な施策の一つとして、「沼田市有林による森林由来J-クレジットの創出」を盛り込む予定。2024年8月には、森林組合の経営指導を行う立場にある群馬県森林組合連合会の立会いのもと、利根沼田森林組合との間で「森林経営に関する協定書」を締結し、約800ヘクタールの市有林を適切に管理する取り組みを開始した。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/177538b4-fdb9-419b-8121-64a2636e8e16