環境省は10月30日、地域における資源循環基盤強化に向け、2025年度「資源循環自治体フォーラム(地方版)」を全国6地域で開催すると発表した。先進的な自治体の取り組み事例の情報共有を行うほか、資源循環のテーマごとに自治体と企業が意見を交換する。
自治体フォーラム、12月以降に

パンフレット表紙より(出所:廃棄物・3R研究財団)
同フォーラムは、愛知県名古屋市・北海道札幌市、中国・広島県広島市・宮城県仙台市・神奈川県川崎市・鹿児島県薩摩川内市の6カ所で開催する。開催日時と会場は以下の通り。参加は申込み制で、特設サイトで受け付ける。
2025年度「資源循環自治体フォーラム(地方版)」の開催日程と場所
| フォーラム名 | 開催日程 ※いずれも午後 |
会場 |
|---|---|---|
| 中部地方資源循環自治体フォーラム | 2025年12月19日 | STATION Ai (愛知県名古屋市) |
| 北海道地方資源循環自治体フォーラム | 2025年12月25日 | 札幌市教育文化会館 (北海道札幌市) |
| 中国四国地方資源循環自治体フォーラム | 2026年1月13日 | 広島国際会議場 (広島県広島市) |
| 東北地方資源循環自治体フォーラム | 2026年1月19日 | エル・パーク仙台 (宮城県仙台市) |
| 関東地方資源循環自治体フォーラム | 2026年1月29日 | 川崎市産業振興会館 (神奈川県川崎市) |
| 九州地方資源循環自治体フォーラム | 2026年2月13日 | SSプラザせんだい (鹿児島県薩摩川内市) |
フォーラムの全国版を9月に開催
環境省は、大阪府、3R・資源循環推進フォーラム(東京都墨田区)とともに、このフォーラムの全国版として、9月12日に第1回「資源循環自治体フォーラム」を大阪で開催した。
全国版フォーラムでは、使用済製品のリユースの推進や自治体と事業者が連携したプラ回収・再商品化の推進などの個別テーマに関する事例紹介や意見交換が行われた。

9月12日に開催した第1回「資源循環自治体フォーラム」(第1部)の様子(出所:廃棄物・3R研究財団)
サーキュラーエコノミー実現の後押しに向け、地域の取り組み支援に注力
2024年8月に閣議決定された「第五次循環型社会推進基本計画」では、サーキュラーエコノミーが国家戦略とされた。また、同年12月の「循環経済に関する関係閣僚会議」では、廃棄物などを資源として活用し、新たな成長につながる方針が示された。これらに基づき、同省は、循環経済の移行に向けて、新たに同フォーラムの開催を決めた。
【参考】
環境省―「令和7年度資源循環自治体フォーラム(地方版)」の開催について
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/f096d6cf-9dc0-415b-a690-9439c2c8d5c6