福岡県直方市は5月2日、地域新電力会社の「のおがたエナジー」(福岡県直方市)と、地域共創型エネルギー事業に関する連携協定を締結したと発表した。今後は同社と再生可能エネルギーの地産地消を推進し、脱炭素化と持続可能なまちづくりに取り組む。
再エネ地産地消で収益を地域に還元、経済・雇用の活性化へ
この協定により、再エネ電力の地産地消だけでなく、これまで地域外に流出していたエネルギー収益を地域内で循環させることにより、脱炭素化に向けた新たな施策や市民サービス向上のための原資とし、地域経済の活性化および雇用機会の創出を図る。

協定内容のイメージ(出所:直方市)
両社の連携内容は以下の通り。
(1) 再生可能エネルギーの民間・公共施設への導入に関すること
(2) 災害等における地域のレジリエンスの強化に関すること
(3) 脱炭素社会の実現に関する市民への啓発等に関すること
(4) 地域社会の活性化及び市民サービスの向上に関すること
(5) その他目的達成のために必要な事項に関すること
直方市、2027年度までに再エネ2.9MW導入目指す
直方市は北九州都市圏域として脱炭素先行地域に選定されており、公共施設への太陽光発電設備の導入を推進している。2027年度までに、2.9MWの再生可能エネルギーを導入する計画だ。
のおがたエナジーは、球磨村森電力(熊本県球磨村)の子会社として2025年1月に設立した。2025年度以降は同市の公共施設への太陽光発電設備の導入事業を担うことが決定していることから、地域活性化の取り組みも見据えた連携協定を今回締結した。
球磨村森電力は、熊本県球磨村における地域共創型エネルギー事業で、「脱炭素チャレンジカップ2025環境大臣賞グランプリ」を受賞している。

締結式の様子(出所:直方市)
【参考】
福岡県直方市-「株式会社のおがたエナジー」と地域共創型エネルギー事業に関する連携協定を締結
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/d7509cad-4dcd-4019-8f93-39e4aec6af54