東京都は7月14日、自社のGX関連技術をグローバルサウス諸国で展開し、脱炭素化への貢献や事業拡大を図る中小企業などを支援する新事業の申請受付を開始した。申請期間は8月15日まで。採択件数は30件程度。
プロジェクト費用を助成、現地企業とのマッチング支援も
この事業は、都内企業が有する優れたGX関連技術を、今後大幅なエネルギー需要の増加が見込まれるグローバルサウス諸国で海外展開することを支援し、経済成長と脱炭素化の両立に貢献するプロジェクト。
支援対象者は、都内に登記があり、かつ都に納税している中堅・中小企業、スタートアップ企業。この要件を満たす代表企業による複数企業での参加も可能。
都は、マスタープラン作成やフィージビリティスタディ(FS)実施、共同プロジェクト実施などについて、規定に応じた費用を助成するとともに、外部企業・団体から構成される連携サポーターのノウハウなどを活用しながら、現地での事業展開を伴走型で支援する。また、海外現地企業とのマッチングも行う。
マスタープラン策定・FS実施の補助率は、中小企業・スタートアップ企業が2/3、中堅企業が1/2で、上限はともに1億円)。実証・事業化の補助率は1/2で、上限は3億円(マスタープラン・FS費用除いた額)。

事業のイメージ(出所:東京都)
専用ウェブサイトでは、想定国と事業例を解説中
具体的なプロジェクトとしては、たとえば蓄電池・EMSの導入など大規模な投資を必要としない技術導入、小規模な投資での省エネ設備の導入、気候など地域性を考慮した技術などが想定される。
進出支援を想定している主なグローバルサウス諸国
- 東南アジア:インド、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、モンゴル
- 中東:UAE
- アフリカ:エジプト、南アフリカ
- 中南米:チリ、ブラジル
都の専用ウェブサイトでは、国別の事業領域をまとめ解説している。

グローバルサウス諸国で有望な事業領域(出所:東京都)
【参考】
東京都―新規事業 グローバルサウスのGX促進プロジェクト自社のGX技術をグローバルサウス諸国に展開し、脱炭素化への貢献及び事業拡大を目指す中小企業等を支援します!
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/3fb518a0-b763-4dd1-a26d-ecab17226698