土浦市でゼロカーボンシティに向けた事業構想PJ始動 事業創出と人材育成

事業構想大学院大学(東京都港区)は4月17日、茨城県土浦市、田中鉄工(佐賀県基山町)と、土浦市域におけるゼロカーボンシティの実現に向けて、企業・市・大学の産官学連携によって新たな事業の創出と人材の育成を図る「事業構想プロジェクト」を発足すると発表した。2025年6月のプロジェクト開始に向けて、参加者を募集する。

研究員を一般公募、ゼロカーボンシティの実現に向けて伴走

このプロジェクトでは、事業構想の経験を有する教員、ゼロカーボンに資する事業を実践してきた実務家教員がファシリテーションをしながら、事業の根本となるアイデア発想から事業構想計画の策定まで、参加者の事業構想研究を支援する。

参加者は研究員として一般より公募し、異業種の研究員で構成する。

このプロジェクトに関する説明会を、4月24日に土浦市役所にて実施。5月2日と5月9日にはオンラインで開催する。

土浦市は2020年に「ゼロカーボンシティ宣言」を表明し、2050年までにCO2排出実質ゼロを目指す方針を掲げている。事業構想大学院大学、土浦市、田中鉄工は、その実現に向けた産官学連携協定を4月16日付で締結した。その具体的な取り組みとして、プロジェクトを開始する。

民間企業の知見や構想力を取り入れ脱炭素化を実現へ

プロジェクト名は「ZERO-CARBON TSUCHIURA 事業構想プロジェクト研究」。このプロジェクトは、地域の担い手となる人材育成や地元企業における新規事業創出を通して、行政主導だけでなく、民間企業の知見や構想力を取り入れた多様な主体による連携で土浦市域におけるゼロカーボンシティの実現を目指すことを目的としている。

事業構想大学院大学の体系化したカリキュラムと経験豊富な実務家教員が、事業の根本となるアイデア発想から事業構想計画の策定まで、参加者(研究員)の事業構想研究を支援する。研究員は、土浦市の地域資源や地域課題にも触れながら進める実践的な教育研究プログラムを通して、各自が実践を見据えた事業構想計画書を策定する。なお、このプロジェクト研究は、田中鉄工から土浦市に寄附された企業版ふるさと納税を活用して運営する。

プロジェクト概要

  • 名称:ZERO-CARBON TSUCHIURA 事業構想プロジェクト研究
  • 実施期間:2025年6月〜2026年3月 全20回
  • 実施会場:事業構想大学院大学 東京校、土浦市役所、オンライン
  • 募集人数:10名程度 ※募集人数を超える申し込みがあった場合には選考となる。
  • 参加対象者:
    • 土浦市をよりよくしたいという熱い思いを持っている人
    • ゼロカーボンシティ実現に向けた新たな構想を考えたい人
    • 循環型のビジネス創出に取り組みたい人
    • 地域課題の解決に資する事業構想に取り組みたい人

    ※業種や企業規模は問わない。個人事業主も応募可能。
    ※プロジェクト日程の9割以上に出席できる人。

  • 参加費用:無料 ※交通費、宿泊費等は自己負担
  • 担当教員:事業構想大学院大学 事業構想研究所 鏡 晋吾客員教授
  • 主催:土浦市(共催:事業構想大学院大学事業構想研究所、協力:田中鉄工)
  • 説明会:説明会への参加申込みは、プロジェクトのウェブページより受け付け。

新たな視点からの事業構想の創出に期待

田中鉄工は、茨城県をはじめ全国15拠点に営業所を構えるアスファルトプラントメーカー。脱炭素社会の実現を経営戦略の中核に据え、国内の道路舗装業界におけるカーボンニュートラルの実現を目指している。アスファルト合材製造時に、非化石燃料であるバイオマス燃料(廃食油等)を利活用することで、CO2の排出量を削減している。さらに、地元で回収されたバイオマス燃料を地元の道路や駐車場の舗装に還元することで、エネルギーの地産地消を実現している。

このプロジェクトを通じて、サーキュラーエコノミーやネイチャーポジティブの実現に貢献するとともに、カーボンニュートラルの達成に向けた新たな視点からの事業構想が生まれることに期待を寄せている。

事業構想プロジェクトを各地で展開

事業構想大学院大学は、事業構想プロジェクトを各地で展開している。例えば、4月11日、北海道北広島市、日本エスコン(東京都港区)と、構想人財育成と地域経済活性化を目指す「北海道事業構想イノベーションラボ」を発足すると発表、参加者の募集を開始した。また、4月10日、同大学の附属研究機関である事業構想研究所と山形県酒田市、住友商事(同・千代田)の共催で、「庄内事業構想プロジェクト研究(第3期)」を実施すると発表、6月開講に向けて参加者の募集を開始した。

事業構想大学院大学は2012年4月に東京・南青山に開学した、事業構想と構想計画を構築・実践する社会人向け大学院。「事業構想」について体系化したカリキュラムを有している。これまでに東京、名古屋、大阪、福岡、仙台の5校舎で計829名が修了し、イノベーションとなる新事業を生み出している。また、附属研究機関である「事業構想研究所」では、企業・事業のプロジェクトベースでの研究が活発に実施され、すでに3000人以上が課程を修了している。

【参考】
事業構想大学院大学ー土浦市、田中鉄工と連携協定を締結、「ZERO-CARBON TSUCHIURA 事業構想プロジェクト研究」の発足を発表しました

【引用】
環境ビジネス.  https://www.kankyo-business.jp/news/974031f1-6267-4186-8c76-42568c869a59

最新情報

最新情報
関連用語
関連動画
  1. SOMPOとシュナイダーエレクトリック、企業の気候変動対策支援で協業

  2. Google、Meta、Microsoft、Salesforce、カーボンクレジット促進のコアリション設立

  3. 東大、海に沈むマイクロプラスチックの分布を数値モデルで推定 世界初

  4. 気候介入環境影響基金 (CIEIF)が炭素除去企業に新たな資金調達の機会を提供

  5. 神奈川県、県内事業者の脱炭素化支援で民間4社と連携 都道府県では初

  6. 環境省、ネイチャーポジティブ情報へのアクセスを容易に ポータルサイト公開

  7. CDP、2024年度結果分析報告会を開催 サステナ情報開示の次の一手とは

  8. 富山県版「GX取組み手引書」、脱炭素経営をステップ毎にわかりやすく紹介

  9. 船舶排出のCO2を船上で回収・貯蔵 三菱造船の新システム、AiP取得

  10. 恵那電力、カーボンオフセット「栗きんとん」開発 4万個で1tのCO2相殺

  11. スズキ、サプライチェーンからの再エネ融通追加 遠州脱炭素プロジェクトで

  12. 東北銀・盛岡信金、環境省と連携協定 東北地方のローカルSDGsを促進

  1. グリーントランスフォーメーション(GX)|用語集・意味

  2. 【脱炭素】ディズニーも施策を加速中

  3. 大阪ガス脱炭素社会の実現へ 研究拠点を大阪に開設 二酸化炭素の年間排出量1000万トン削減目標

  4. カーボンフットプリントとは|用語集・意味

  5. 温室効果ガス排出量 (GHG Emissions)|用語集・意味

  6. 排出権取引 (Emissions Trading)|用語集・意味

  7. 【超入門】世界の一流企業が本気で買い求める「カーボンクレジット」って何?(Apple/ディズニー/マイクロソフト/脱炭素/気候変動)

  8. クリーン開発メカニズム (Clean Development Mechanism, CDM)|用語集・意味

  9. グリーン電力証書とは|用語集・意味

  10. 国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)とは|用語集・意味

  11. ブルーカーボンとは|用語集・意味

  12. 持続可能なファイナンス (Sustainable Finance)|用語集・意味

  1. カーボンクレジット (Carbon Credit)|用語集・意味

  2. カーボンファーミングとは|用語集・意味

  3. ボランタリークレジットマーケット(VCM)とは|用語集・意味

  4. 脱炭素社会で「カーボンクレジット」が注目されています。

  5. 直接空気回収技術(DAC)とは|用語集・意味

  6. 【気候変動と脱炭素ビジネス①】日本人が知らない環境危機と地球に配慮したクリーンなビジネスとは?

  7. カーボンプライシング (Carbon Pricing)|用語集・意味

  8. 生物炭 (Biochar)|用語集・意味

  9. 炭素回収・貯留 (Carbon Capture and Storage, CCS)|用語集・意味

  10. グリーントランスフォーメーション(GX)|用語集・意味

  11. 排出削減 (Emission Reduction)|用語集・意味

  12. キャップ・アンド・トレード (Cap-and-Trade)|用語集・意味