バイウィル(東京都中央区)は8月14日、兵庫県信用金庫協会(兵庫県神戸市)および信金中央金庫(信金中金/東京都中央区)の神戸支店と、J-クレジット制度などを活用した地域の脱炭素化の推進に向けた連携協定を締結したことを発表した。3者は連携し、J-クレジットなど環境価値の創出・流通や、新たなビジネスモデルの創出に取り組む。
環境価値創出・販売で県の脱炭素化へ
兵庫県信用金庫協会と信金中金は、バイウィルと協力し、兵庫県内信用金庫職員・取引先を対象にセミナーなどを開催し、脱炭素化やJ-クレジット活用にかかる啓発を行う。
また、顧客紹介契約を締結した兵庫県内信用金庫と協働し、取引先、自治体および森林組合などのJ-クレジット創出・販売支援、購入希望者の調達支援を行い、兵庫県全域での脱炭素化を推進する。
バイウィルは、信用金庫から紹介を受けた企業や森林組合によるJ-クレジット創出の手続きを、完全成果報酬型で受託・代行する。さらに、創出されたクレジットは、各信用金庫と協力し、同地域内を優先して販売先を探索する。

提携のスキーム図(出所:バイウィル)
バイウィルによると、兵庫県は、阪神工業地帯や播磨臨海工業地帯が広がり、重化学工業を中心としたCO2多排出産業が集積し、排出量削減への対応が課題とされる。また、県北部には森林資源を中心とする豊かな自然環境が存在し、多くのCO2吸収が見込まれるものの、環境価値の創出は一部にとどまっているという背景がある。
各信用金庫を通じ、環境価値の創出・売買を支援
バイウィルは、信金中金と2024年12月に連携を開始した。信金中金が全国の信用金庫に同社を紹介し、各信用金庫を通じて、信用金庫取引先によるJ-クレジットの創出・売買を支援してきた。
今回の連携も、この取り組みにおいて信金中金の神戸支店が同社を兵庫県信用金庫協会へ紹介し、協定を締結した。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/73074074-e387-430f-85c9-ccead1abc6d5