産業競争力強化及び排出削減を目指す「GX製品市場創出に関する研究会」は、カーボンニュートラル実現に向けた需要創出に資するGX製品市場の構築に関する中間整理を発表しました。この研究会では、企業が直面するレピュテーションリスクへの対応及び気候変動対策を競争力強化の手段として捉え、GXを通じた取組みを強化することが重要としています。
排出削減の成果を製品やサービスの付加価値として訴求することは、持続可能な企業活動への移行に不可欠です。企業の脱炭素投資によって生み出される製品のGX価値(GHG排出削減量)は、サプライチェーン全体の排出量削減に貢献し、消費者に対する価値訴求の拡大が期待されます。ただし、そのためには製品のGX価値の具体化や明確化が求められています。
エシカルプレミアムに基づく消費者の選好や、製品のGX価値を基準とした支援施策など、新たな市場創出の可能性が示唆されています。研究会は今後も、企業や社会全体のカーボンニュートラル及びネイチャーポジティブへの貢献に向けた具体的な方策を検討していきます。