モルガン・スタンレーIM、炭素除去と削減に投資する7億5000万ドルの基金を設立

モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(MSIM)は、気候に焦点を当てたプライベート・エクイティ・ファンド1GTの最終クローズが成功し、北米とヨーロッパの炭素除去および削減企業への成長段階の投資に7億5,000万ドルの資本コミットメントを確保したことを発表した。ファンド名に込められた目標は、2050年までに1ギガトンのインパクトを達成することだ。

炭素除去はここ数年で急成長を遂げ、気候技術分野で確固たる地位を築いています。直接空気回収、強化岩石風化、バイオ炭化など、さまざまなアプローチを代表するこの新興分野は、やや混雑した太陽光や風力の分野に代わるものを探している投資家の注目を集めています。

「1GTの最終クローズを迎えることができてうれしく思います。1GTは、世界的な炭素排出量を大幅に削減できる製品やサービスを提供する企業に、重要な成長段階で資本を提供する、非常に焦点を絞ったファンドです。1GTの投資家は、チームのインセンティブ報酬に直接結びつく、具体的で透明性があり、独立して測定された気候目標を持つファンドに投資するユニークな機会を見出しました」と、MSIMの気候プライベートエクイティ投資および1GTの責任者であるヴィクラム・ラジュは述べています。

1GT チームの金銭的インセンティブの半分は、2050 年までに 1 ギガトンの CO2e 排出量の回避または除去を達成することに結び付けられます。

「1GTの取引完了は、透明性があり変革的な気候への影響を提供しながら、顧客に信託利益を提供するというモルガン・スタンレーの考えの最高の例です」と、モルガン・スタンレーのプライベート・クレジットおよびエクイティ部門責任者のデビッド・N・ミラーは述べています。「当社はまた、成長段階にある投資先に、世界有数の金融サービス企業であることから得られる洞察、専門知識、アクセスを提供することができます。」

【引用】
Carbon Herald. Morgan Stanley IM Sets Up $750 Million Fund To Invest In Carbon Removal And Reduction

最新情報

最新情報
関連用語
関連動画
  1. 再エネ活用が不十分、エネルギー基本計画の練り直し要求 自然エネルギー財団

  2. 炭素除去クレジットを発行する最初のエタノール施設

  3. EU、炭素除去に関する初の公式認証枠組みを承認

  4. 三菱商事、米エクソンモービルのクリーン水素・アンモニア製造事業へ参画検討

  5. 富士通・川崎市ら、個人のCO2削減量を可視化 環境省のDB活用し実証

  6. 再エネ導入により循環経済と脱炭素化を同時に実現へ 日立の新事業が本格始動

  7. ESG金融ハイレベル・パネル、金融によるグリーンな経済システム構築を宣言

  8. 脱炭素支援のモデル事業を他自治体に横展開、環境省が後押し 今治市を採択

  9. 遠州脱炭素プロジェクト始動、企業間で電力融通 中部電ミライズら15社参画

  10. メタ、ラテンアメリカでBTG Pactualから最大390万のカーボンクレジットを購入

  11. CROSSVALUE Chain、カーボンクレジットや電力トークン化などを扱うブロックチェーンクラウド「FUJIYAMA」ベータ版を開始

  12. 世界初・DACで回収したCO2を都市ガスに変換し利用 大阪万博で

  1. グリーン成長戦略とは|用語集・意味

  2. 温室効果ガス排出量 (GHG Emissions)|用語集・意味

  3. 炭素市場インフラ (Carbon Market Infrastructure)|用語集・意味

  4. カーボンニュートラルとは|用語集・意味

  5. カーボンプライシング (Carbon Pricing)|用語集・意味

  6. 財務省は14日、脱炭素社会への移行を目的とした新たな国債「GX経済移行債」の入札を実施しました。政府による「移行債」の発行は世界で初めてです。

  7. 再生可能エネルギー証書 (Renewable Energy Certificate, REC)|用語集・意味

  8. ボランタリークレジットとは|用語集・意味

  9. ゴールドスタンダード認証温室効果ガス削減プロジェクト(Gold Standard Voluntary Emission Reduction, GS VER)|用語集・意味

  10. 排出削減単位 (Emission Reduction Unit, ERU)|用語集・意味

  11. 炭素証書 (Carbon Certificate)|用語集・意味

  12. 脱炭素に向けて、二酸化炭素の排出量を売買できる「カーボン・クレジット市場」が11日、開設されました。

  1. 財務省は14日、脱炭素社会への移行を目的とした新たな国債「GX経済移行債」の入札を実施しました。政府による「移行債」の発行は世界で初めてです。

  2. 炭素市場とは|用語集・意味

  3. トレーディングプラットフォーム (Trading Platform)|用語集・意味

  4. 炭素予算 (Carbon Budget)|用語集・意味

  5. 生物炭 (Biochar)|用語集・意味

  6. 土地利用変化とは|用語集・意味

  7. 植林とは|用語集・意味

  8. 再生可能エネルギー証書 (Renewable Energy Certificate, REC)|用語集・意味

  9. バイオマスとは|用語集・意味

  10. カーボンニュートラルとは|用語集・意味

  11. カーボンレジストリ (Carbon Registry)|用語集・意味

  12. 京都議定書|用語集・意味