宮崎銀行(宮崎県宮崎市)、Withみやざき(同)、NTT西日本宮崎支店(同)の3社は8月19日、宮崎県内での森林資源を活用した、再造林活動によるカーボンクレジットの創出・販売事業における実証実験を開始したと発表した。地方銀行がプロジェクトを主導し再造林活動を行うのは、全国でも先進的な事例となる。
2年間で20ヘクタールの県内森林を再造林、環境価値を創出
この実証において、県内の森林約20ヘクタールを再造林し、J-クレジット創出による森林の新たな付加価値創出を図る。実証期間は2年間。
具体的には、以下の取り組みを行う。
- 県内の森林所有者を対象に伐採跡地を紹介
- 森林所有者とWith みやざき間で「森林経営委託契約」締結
- 森林経営を受託した対象地の費用を負担した上で再造林・保育を実施
- J-クレジットのプロジェクト登録
この取り組みにおいて、宮崎銀行は、実証事業の企画・立案、全体統括を行う。Withみやざきは、プロジェクト主体を、NTT西日本宮崎支店は、実証事業伴走支援・DX推進、森林に特化したCRM提供とプロジェクト登録支援を担当する。

事業スキーム(出所:宮崎銀行)
再造林率90%、全国1位を目指す
この事業は、3者が2023年4月27日に締結した包括連携協定の取り組みの一環として実施される。宮崎県の再造林率は現在、全国3位の73%。今後は、2026年中に再造林率全国1位に向け、90%以上達成を目指す。
【引用】
環境ビジネス. https://www.kankyo-business.jp/news/3a991704-d01e-4237-8e54-6bc00d27d208